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TY side
その瞬間、胸の奥が強く締め付けられるんだ。
こんな感覚を、多分
人は “愛しい” って呼ぶんだと思う。
TY「…おれも会いたかったよ」
「ほんと？」
TY「うん、ほんとに。……」
「…ふふ、どうしたのテヨンア(笑)」
TY「…ん、」
思っていた言葉を口にするのに躊躇っていたら、Aちゃんが俺の唇にまた ちゅっと音を立ててキスをした。
俺はそんな彼女の目尻を親指で撫で、
鼻先にキスをして。
TY「…いつも綺麗だし、可愛いし、愛しいけど」
「うん？(笑)」
TY「……なんでかな。いつもよりずっと、愛しいよ」
「…」
TY「…大好き、Aちゃん」
頬に触れ、瞳を閉じて
唇をまた重ねれば、
柔らかな舌が自然と絡み合う。
全身から力が抜けていくようで、
彼女の背中に腕を回し 抱き寄せる。
おれの心と、Aちゃんの心
その形を確かめ合うように、きつく抱きしめ合う。
…とっても
なんだか、とっても
……Aちゃんが、愛おしい。
そっと目を開け、うっとりしたように赤くのぼせたAちゃんの瞳を見つめる。
長い髪に指を通し、
Aちゃんは俺の肩に手をかけて
…少し心配そうに微笑むのは、君の優しさかな。
…うん、まあ そういうことなんだけど
俺の腰が悪くなってから、しばらくしてない。
そもそもお互い忙しいのもあったけど、
会う時間が全く無かったわけじゃなくて
それでもAちゃんの方から求めてきたことは無くて
きっと、寂しいだろうな って
ううん、絶対寂しいと思う。
今日Aちゃんがお酒を入れたのも、
もしかしたら寂しくて
俺にもっと触れたい、
そんな意思の表れなんじゃないかな。
身体を重ねることが全てじゃないけど、大切なコミュニケーションの一つではあるから
俺は微笑んで、Aちゃんの手を握った。
…素直に指を絡めてくるところ、可愛い。
「…テヨンア、…」
TY「…こっち、おいで」
Aちゃんの腕を軽く引く。
…ケーキ、箱にしまわなくちゃ。
思わずAちゃんと顔を見合わせて、笑顔をこぼし合う。
冷蔵庫に残ったケーキを入れると、
俺の後ろに立っていたAちゃんが
とん、と俺の背中に抱きついた。
「…無理、しないで」
TY「え？」
「その… 腰、」
TY「…」
俺は彼女に向き直って、
その細い体をぎゅっと抱きしめた。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミル - 学生時代の話の続きがとても気になります！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年4月25日 10時) (
レス) id: c8b41b322c (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - はじめまして！このお話本当に大好きです！！これを読んでいたら2日連続でテヨンくんが夢に出て来てくれました…更新楽しみに待っています！！(^^) (2021年2月22日 0時) (レス) id: 600e5004d6 (このIDを非表示/違反報告)
Jun(プロフ) - はじめまして！全てのお話が最高すぎて感想をお伝えしないわけにはいきませんでした…ほんとに大好きです。これからも楽しみにしております！ (2021年2月18日 21時) (レス) id: b71dc645fd (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - ぴっぴ。さん» はじめまして〜〜コメントありがとうございます!!本当に期待です（ ; ; ）ハッピーバレンタインです〜（ ; ; ）（ ; ; ） (2021年2月10日 12時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ。(プロフ) - おはようございます！はじめまして！CDTVの見ました！！！期待しちゃいますよね（ ; ; ）ハッピーバレンタイン！！！！！！！ (2021年2月10日 10時) (レス) id: 1b43d45694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りの | 作成日時：2021年2月6日 21時
