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TY side
世間では、恋人の季節
そんな風に言われてる2月だけど
…俺はそうとは思わない。
「Limitless」の活動を終えて、ほんの少しだけ与えられた休息期間。
せっかくだから、普段たくさん寂しい思いをさせているAと過ごしたくて、今日はAの家に泊まる約束をしていた。
それなのに。
“バレンタインは、恋人と特別な時間を──”
そんな広告が流れるテレビの電源を切る。
時計の針が12時を周って、俺の苛立ちは最高潮に達した。
“なるべく早く帰れるようにするね”
…そう、言ってたじゃないか。
Aの屈託の無い笑顔を思い出した時、玄関からバタバタと物音が聞こえてきた。
俺も急ぎ足で玄関へ向かうと、
…赤く火照った首筋、一気に漂うお酒と
俺のものじゃない香水が絡まり合った匂い。
「んん、ただいまぁ… あ！テヨンくんだ！」
TY「…A、大丈夫？」
崩れ落ちてしまったAの体を支えれば、Aが相当酔ってることが分かる。
…こんな無防備に、ヘラヘラして。
それだけでまた憤りが増すようだった。
たった昨日、突然決まった会社の飲み会。
就職して１年目、Aは新歓だとか親睦会だとか、会社の接待だとかで夜はほとんど飲み会に足を運ぶようになった。
断れないのも分かるし、Aはなんにも悪くない。
だけど、二人の時間はこんな風に無くなっていくばかり。
この数ヶ月は、まともに顔を合わせて会話したことも無かった。
TY「A… 結構飲んだね」
「んえぇ？そんなことないよ〜、あはははっ、久しぶりのテヨンくんだ〜！わーい！」
TY「わっ…危ない！」
足を滑らせ転びかけたAの腰を、慌てて抱き寄せる。
なおもAは楽しそうに笑っていた。
…なんで、だよ。
こんなになるまで飲む？
そうだとしたら、俺と過ごす時間ってそんなに無価値なのかと痛感するし
仮に飲まされたのなら、
そんな男が居る場所にAも居て、
……そんな現実に頭が痛くなる。
ソファーに倒れ込んだAを前に、俺は溜め息をついた。
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ミル - 学生時代の話の続きがとても気になります！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年4月25日 10時) (
レス) id: c8b41b322c (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - はじめまして！このお話本当に大好きです！！これを読んでいたら2日連続でテヨンくんが夢に出て来てくれました…更新楽しみに待っています！！(^^) (2021年2月22日 0時) (レス) id: 600e5004d6 (このIDを非表示/違反報告)
Jun(プロフ) - はじめまして！全てのお話が最高すぎて感想をお伝えしないわけにはいきませんでした…ほんとに大好きです。これからも楽しみにしております！ (2021年2月18日 21時) (レス) id: b71dc645fd (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - ぴっぴ。さん» はじめまして〜〜コメントありがとうございます!!本当に期待です（ ; ; ）ハッピーバレンタインです〜（ ; ; ）（ ; ; ） (2021年2月10日 12時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ。(プロフ) - おはようございます！はじめまして！CDTVの見ました！！！期待しちゃいますよね（ ; ; ）ハッピーバレンタイン！！！！！！！ (2021年2月10日 10時) (レス) id: 1b43d45694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りの | 作成日時：2021年2月6日 21時
