・ ページ34
.
「テヨンアっ…！」
TY「…A、」
「…ありがとう、私だって…」
涙が止まらなくて、だけどテヨンに思いを伝えたくて どうしていいか分からないから
“いつも通り”テヨンの胸の中に、飛び込めば
…背中に腕を回して、きつく抱きしめてくれる。
ほのかな温もりは、やがて大きな温もりに変わって
私を心ごと包み込む。
「私だって、…テヨンアの生活に合わせること、全然苦じゃないの、ほんとだよ。ステージに居るテヨンアが、世界に立ち向かおうとしてるテヨンアが本当に好き、誰よりも理解して応援していたい、ほんとなの…」
TY「A…」
「…寂しい、かもしれないけど。でも、テヨンアがそんな風に想ってくれるだけで、十分幸せだよ。…そんなに暖かい心を持ってくれた、世界で一番の彼氏だよ」
TY「…、」
「…この先、何があっても、」
テヨンの手を取る。
自然と絡まり合う指が、こんなにも愛しい。
一途に、私だけを想い続けてくれる
不器用に、優しく、私を想ってくれる
疲れたとき、ふとテレビを見れば
画面を通して私に勇気を沢山くれる、
そんな存在にまで成長してくれたテヨンを
私だって絶対に離したくないし、
私だってあなたを幸せにしたい思いは、
これっぽっちも変わりない。
私たちは普通の恋人じゃないけど、
そのぶん 特別な思い出を作っていけるよ。
「…私、テヨンくんと一緒に生きていきたい」
…私が微笑めば
テヨンもまた、弾けるような笑みをこぼして
私の頬に触れ、頷いて
額を重ね、また笑い合う。
「テヨンアが覚悟を決めたなら、私も覚悟を決めなくちゃね」
TY「え？」
「ふふっ、寂しい思いさせる宣言したんだから、絶対に世界で活躍してトップになってもらわなきゃ！」
TY「…寂しさを感じさせないって言ったのに。(笑) ……世界で戦えるアーティストに絶対なるよ、でもなったとしても、大切なAを寂しくさせない器のデカい男になる。」
「おっ！テヨンくんかっこいいぞ〜♪」
TY「ばかにすんな(笑)」
「ふふっ、」
TY「A」
「うん？」
TY「…これからも、末永く。…よろしくお願いします」
「…うん、こちらこそ！ふふっ(笑)」
安らかな笑顔で、そう話すテヨンの柔らかな表情に また胸が暖かくなって
いつまでも、ずっと
抱きしめ合った体と心を、離さずに
世界で一番愛しいその笑顔を、眺めていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミル - 学生時代の話の続きがとても気になります！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年4月25日 10時) (
レス) id: c8b41b322c (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - はじめまして！このお話本当に大好きです！！これを読んでいたら2日連続でテヨンくんが夢に出て来てくれました…更新楽しみに待っています！！(^^) (2021年2月22日 0時) (レス) id: 600e5004d6 (このIDを非表示/違反報告)
Jun(プロフ) - はじめまして！全てのお話が最高すぎて感想をお伝えしないわけにはいきませんでした…ほんとに大好きです。これからも楽しみにしております！ (2021年2月18日 21時) (レス) id: b71dc645fd (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - ぴっぴ。さん» はじめまして〜〜コメントありがとうございます!!本当に期待です（ ; ; ）ハッピーバレンタインです〜（ ; ; ）（ ; ; ） (2021年2月10日 12時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ。(プロフ) - おはようございます！はじめまして！CDTVの見ました！！！期待しちゃいますよね（ ; ; ）ハッピーバレンタイン！！！！！！！ (2021年2月10日 10時) (レス) id: 1b43d45694 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りの | 作成日時：2021年2月6日 21時
