27 ページ27
TH『君だけを拾い集めて、繋げて…』
いい感じ
練習当日がやってきた
ていうかひとりでここまで持ってこれるなら、Aって本当にいらな…
いやいやいや、愛の力ってことにしとこう
…ガチャ
きたっ！
開けられた扉の方に、目線を上げる
…ん？
A…？だよね？
入ってきた女の子は、明るいブロンドのボブを緩く巻いて、眼鏡をかけてた
おお…大幅なイメチェン？
まっ、それも似合っちゃってるから何も言えないけど
…何も言えない？
んなこと言ってる場合じゃない。何のために事前学習したんだよ
TH「髪染めたんだね、」
「あ、はい。」
TH「似合っ…」
「なんかあんまり時間ないみたいなので始めますね」
目線が、声が
完全にぼくを避けてた
うん、まあ。そんなの想定内だよ
TH「A」
「あー、っとだいぶ練習してますか？相当書き込んでるけど」
TH「A、」
「ならあんまり時間かからなそうですね」
TH「聞いて。」
彼女の目が、ぼくを見た
そのまんまるの目、変わらないぼくを夢中にさせる香り、ずっと聞いてたい声
本当に、好きなんだ。
TH「好き」
「…あの、」
TH「大好き」
「…。」
Aは、ゆっくり俯いた
「…何で？」
TH「ん？」
「何でそんなこと言うの？」
TH「ぼくがそう思ってるからだよ」
「…叶わないのに。」
TH「誰が決めたの？」
「え？」
じっと彼女を見つめた
君の大きな目が、少し湿って、揺れた
ほんと、Aは泣き虫なんだから
TH「あの日、追いかけられなかったのは本当に情けなかったと思ってる。知ってると思うけど、ぼく、本当に弱いんだ、」
Aの手を、そっと包み込んだ
TH「だけど、Aのためになら強くなりたいって思う。Aを傷つける全部から守れたらいいなって思う、あ、なんかアンパンマンみたいだね」
「は？」
あれ、失敗した？
TH「ごめん、そうじゃなくて…あー」
「…ジミンさんは？」
Aは、目で、真剣に考えて。とぼくに言った
TH「戦ったよ」
「戦った…とは？」
TH「ちゃんと話した。まだ完全に認めてもらったわけじゃないけど、お前の行動次第では考えるって」
「なにそれ」
TH「んー、あ。付き合わないと絶交って」
「いやちょっと待って、ほんとに意味わかんない」
ぼくってなんでこうなるんだろう…？
自分の説明能力の無さに絶望した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
naya(プロフ) - 七夕さん» ありがとうございます！！番外編いいですね〜準備が出来ましたら公開させて頂きますね！ (2021年3月23日 8時) (
レス) id: 6deec65d7c (このIDを非表示/違反報告)
七夕(プロフ) - 完結おめでとうございます！ほんわかした終わり方で幸せな気持ちになりました…。次のお話のリクエストがなかなか思いつかず申し訳ないのですが、このお話の付き合ってからのお話を番外編として読みたいです♪ (2021年3月22日 1時) (レス) id: 3a53fa8496 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：naya | 作成日時：2021年3月1日 23時
