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まだ空は真っ暗だった
ひとりで眠れなくて、苦しくなる時間とは違う
同じ時間なのに、わくわくしてドキドキして、楽しくて仕方ない
昨日ほぼ丸一日かけてファッションショーをしたせいで床の上は凄いことになっていた
最後に、鏡でチェックして、無駄に、映る自分にウインクしてみる
うんうん、チョアチョア。
マスクをして、まだ数回しか乗ってない車の鍵を右手に持って、宿舎の扉を静かに閉めた
Aはどんな服を着てくるかな？
ああ、早く。早くあの香りを感じたいし、あの笑顔が見たい
TH「はやく、はやく」
エレベーターを応援したけど、全く変わらない速度に薄情な奴だな。とか思ったりして
地下に着けば、真っ直ぐ自分の車に向かう
人の声が聞こえた
こんな時間に何かしてる人もいるんだ
そう思いながら、角を曲がった
…え？
JM「やぁ、」
ジミナが
Aの肩を押した
無意識だった。
今まで彼女に触れることはすごく難しいことだったのに
TH「触るなよ」
彼女を庇うように、手を引いて肩を抱き寄せた
ジミナは、あの冷たい目でぼくを見た
彼女は、涙目だった
JM「はっ笑 どういうつもり？」
TH「何が」
JM「ああ、そう。日本人のこの子を守るわけ？友達の僕を悪者にして？」
TH「お前が押したからだろ」
JM「答えないからじゃん。」
ジミナの目は熱を帯びて、また、ぼくを刺した
きっと君も、もう、傷をつけられた
TH「は？」
JM「テヒョンのことが好きなのかって聞いても答えなかった」
がんっ、って固い何かで殴られたような感覚
隣にいる彼女を抱く手の力が緩んだ
JM「好きじゃないなら、今この場にいるのはリスクでしかないよ。今までの努力をたったひとりの女で台無しにしたいの？」
そうじゃない？ってぼくを見るジミナは、責めるでもなく、追い詰めるでもなく
わかって欲しい。そんな目をしてた
…いつもぼくはこの目に負けるんだ
Aが、自分の鞄の紐をぎゅっと握ったのを目の端に捉えた
「私…帰ります」
TH「…Aっ」
君はぼくの呼んだ声に振り返らなかった
ぼくは君を追いかけることが出来なかった
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naya(プロフ) - 七夕さん» ありがとうございます！！番外編いいですね〜準備が出来ましたら公開させて頂きますね！ (2021年3月23日 8時) (
レス) id: 6deec65d7c (このIDを非表示/違反報告)
七夕(プロフ) - 完結おめでとうございます！ほんわかした終わり方で幸せな気持ちになりました…。次のお話のリクエストがなかなか思いつかず申し訳ないのですが、このお話の付き合ってからのお話を番外編として読みたいです♪ (2021年3月22日 1時) (レス) id: 3a53fa8496 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：naya | 作成日時：2021年3月1日 23時
