巡り会うふたり≪TH≫ (ページ15)

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昨日は昼から兄さんと武術の稽古をして
そのあとに喧嘩をして捕まって
花郎(ファラン)になってってしていたから
Aには会えなかった

その前の日はAが
友達と遊ぶからと断られて
二日ぶりのAに会いに行く

『Aや～～二日ぶりのハンソンだよ』

『ハンソン！！！！！！！！』

扉をコンコンと叩くと
Aが中から飛び出してきて
半ば体当たりのように僕に抱き着いてきた

『どうしたのA』

『どうしたも何もないでしょ』

『あー、昨日のこと、、、知ってたの？』

『知ってる。おじい様が教えてくれたの』

『そっか。今から話そうとおもってたんだけどな』

『当たり前。ちゃんとハンソンの口からきかないと
気が済まない。ほんとにどれだけ心配したか』

『ごめんね？心配かけて』

『許さないもん』

『A、顔見せてよ』

『だめ』

『泣いてるから？』

『うるさい。はらたつ。きらい。』

『僕はAが好きだよ』

Aの前に回り込んでそのまま
ぎゅっと抱きしめる

『ハンソン、』

『なぁに』

『いなくならないで』

『大丈夫だよ。ぼくはずっとずっと
永遠にAのそばにいるよ』

『ねぇ、私も好きだよ』

『僕も好きだよ』

『ハンソン、』

『よしよし。ごめんね心配かけて』

片方の手でAを抱きしめて
もう片方の手で頭を撫でる

Aはそのまま十分ほど泣き続けた

『もうなきやんだ？』

『うん。ありがと』