巡り会うふたり≪TH≫ (ページ12)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,448 hit

10 ページ12

・

・
ご飯を食べていつもの店で
お茶を飲みながら話を切り出してみる

スヨンには’スホ’というお兄さんがいる
それにスヨンの家は王女派だから
ほぼ確実にスホさんは花郎(ファラン)に入るはずだ

『あのさ、花郎(ファラン)ってしってる？』

「しってるわよ、兄さんが言っていたから」

『お兄さんは入るって？』

「ん～～そうじゃない？父さまも兄さんも
(王女様～～～！！)って感じだし」

『スホさんが花郎(ファラン)になることに
不安はないの？』

「あの兄さんなら返ってくるわよ」

『確かに………スホさん強いもんね
ハンソンはどうかなぁ』

「ハンソンさんが花郎(ファラン)になりたいって？」

『そう』

「ハンソンさんって武道きらいじゃなかったけ」

『そうなの！』

「まぁなりゆきに任せてみたら？」

『え、スヨン適当すぎない？アロはどう思う？』

先ほどまで話し合う私たちを見つめながら
お茶を飲んでいたアロは
慎重な面持ちで静かに口を開いた

「ハンソンさんはAのことがだいすきなのよ。
だから、嫌ならそう言えば聞いてくれそう」

どれほど頼りになる答えが返ってくるのかと
期待していた私は顔は静かなまま
心の中で盛大にずっこけた

『確かに聞いてくれるけどそういうことじゃない！』

「なりゆきにまかせればなんとかなるって」

『もうスヨンは黙っててよ』

「とにかくハンソンさんともう一度話をしてみたら？」

『うん。そうする』

そのあとはいつも通り
世間話をしてお開きになった