過去 ページ25
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「ママ！クラスにねカッコいい男の子がいたの！」
新しいクラスになって新しい友達ができた
だけど臆病で人見知りの私は想いを寄せている彼には声をかけられなかった
────
「ソユン、セフナ、あの例の黄色い高校に行くんだって」
クラスメートから聞いた彼の情報
あの黄色い制服の高校は芸能人が多く在籍しているし、同じメンバーで一個上のジョンイナもいたからあまりびっくりする話ではなかった
「ママ、お願い！私も行きたい！」
私が生まれる前に先に逝ってしまった父
シングルマザーで育ててくれた自慢の母
だけど家は高校に進学する十分なお金もない
だったら自分で稼ぐ
そうして私はセフンにより近づく世界と夜の世界の２つの世界へ足を踏み入れた
だけどそこでも突き当たる現実
「うーん、ダンスも歌もそのレベルかぁ
それにねぇ」
毎週土曜日に行われる公開オーディションを何度も受けた
「ダンス歌唱力の前に君はまず顔をどうにかしてきて」
顔？私が醜いっていうの？
「よくそんな顔でこんな仕事してるなぁ！」
夜の世界で酔っ払ったお客に言われたその一言
慌てて同席していた先輩がフォローに入るがそれが逆に私を傷つけた
結局世の中顔
みんな顔顔顔顔
絶対に綺麗になって大好きなセフナと結ばれるんだから
そうして地道に稼いで高校に進学しながら、一般の生徒は禁止されているバイトを隠し通しながら相変わらず夜の世界で働き、何度も何度も整形手術を行った
これは全部セフナのため
綺麗になってまたセフナの前に現れる
セフナはずっと私を待っているんだから
いつしか妄想を現実だと思い込むようになった
────
そしてようやく当たったサイン会
ウキウキ気分でようやくセフナに会えると思ったのに
「あっまたスールヌナとセフンオッパ話してる！」
「あの2人お似合いだよね！」
「セフンオッパがオンニのこと大好き！って感じするよね」
前にいた女の子たちの会話が聞こえてきた
スールヌナ？
セフナが好き？
壇上にいるセフンとその前にいる女性を見る
セフナが嬉しそうに女性を見つめ頭を撫でた
捌ける女性の顔を見たとき私はあの苦い過去を思い出した
────よくそんな顔でこんな仕事してるなぁ
────まず君は顔をどうにかしてきて
結局顔
私はいつしか彼女に怒りと憎しみを持つようになった
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かぼまる(プロフ) - miumiuさん» 素敵なコメントありがとうございます…！お陰で頑張れます！展開早くてあまりご期待に添えないかもしれませんが是非ご愛読くださいませ（ ; ; ） (2018年3月23日 19時) (
レス) id: 3271012e8b (このIDを非表示/違反報告)
miumiu(プロフ) - マスターさんになりたくてもなれないのでこんな素敵な小説作って下さって感謝です( ；；)めちゃハマりました!! 更新楽しみにしてます() (2018年3月23日 16時) (レス) id: 2ee008e7b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぼまる | 作成日時：2018年3月20日 21時
