勿忘草【完】 (ページ3)

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「…星になったんだ。ちょうど1年前の今日。
交通事故だった」

俺はそう言って笑った。

笑えてるのかは正直分からないけど
ペンをこれ以上不安にさせないように
どうにか笑顔を作った。

"ウルジマ～(泣かないで)"

そんな声が聞こえてきて

ああ、俺は泣いているのか
情けない

1年前に涙が枯れる程泣いたはずなのに

「だから～、ん～…。これからきっと彼女も作らないし、ずーっと独身だから。
熱愛とか雑誌に取り上げられても絶対デマだって俺は胸張って言うから。
安心して？」

"ね～(はい)"

そんな返事が返ってきて少し俺も安心した

「あっは、なんか暗くなっちゃってごめん。
次の曲行きづらいね～…
どうしよっか……下ネタ？」

そう言っておどけて見せると
みんなも笑ってくれて

「冗談だから～。じゃあ次の曲行こう」

そこからスムーズにコンサートは進んだ。

俺とファンの絆がまた深まった、そんな1日に今日はなったのかな…？