クロッカスの君へ 2 YG (ページ11)

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ようやく言えた言葉ページ11

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『ユンギ、１つだけお願い聞いてくれない？』

「……は？」

明後日がデビューの日

きっとこれから忙しくなるだろうから、今日が最後のチャンス

勇気を出して言った

『もう関わらないから、だから…１つだけ、我儘言ってもいい？』

「……。」

『最後に、私にユンギの時間をください。』
「っは？」

お願いだから、これで最後にするから

貴方と笑いあえる
そんな時間を私にください

『っお願いします！！』

「…っどんくらいだよ。俺の時間って…アバウトすぎだろ。」

バッと下げていた頭をあげると、少し困った顔をする彼

なんか、新鮮かも…
今まで私には怒った顔しか向けなかったから

『1日…ううん、半日でいい。』

「はぁ、分かった。で、何すんの？」

『…え、と。デートです…』

どんな反応をするのか、怖い
あと、恥ずかしすぎて顔が熱くなる

「…え？デート？」

『うん、ダメかな？』

「や、別にいいけど。」

鼻をさする人差し指

これはユンギが照れた時に時々する仕草で

それに合わせて耳がほんのり赤くなった彼を見て、少しドキッとした

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