１８０（途中からルハン） ページ33
無事にステージを終えて、ファンのみんなに手を振りながらステージを後にした。
スタッフの「おつかれさまでした」が飛び交う舞台裏を抜けて、楽屋に戻る途中
私は、前を歩く背中をぼーっと見つめていた。
ーーーーーーーーー
(ルハン)
カイ「俺より、ヒョンの方がAに近い位置にいるんで、もしも、何かあったら、助けてやってください。」
本番前、ジョンインが俺にそう伝えた。
Aが昨日のことが原因で、突発的に幻聴に襲われることがあると。
暗転して、Aの様子がおかしかったらなんとかしてくれと。
俺は、「わかった」とだけ返事をして、
何事もないように、みんなと一緒にスタンバイをする。
ちらりとAの様子を確認すると、かなり緊張している面持ちだったので、ジョンインの話が事実であることを確信した。
スタッフの合図とともに、ステージが暗転すると、
俺らは急いで配置につく。
俺の左前にいるAの様子を確認すると、ぎゅっと目を瞑って、何かに耐えているようだった。
あと数秒で曲が始まる。
マイクがセットされているので声が出せない俺は、
そっと、でも「大丈夫」という意味を込めて、強く、
Aの右手を握った。
ー
ステージが終わって、楽屋に戻ると、Aはいつもどおりの笑顔でメンバーとじゃれ合っていた。
その様子を俺と同じように見つめるジョンインに、目配せをして、楽屋の外に連れ出す。
「お前が言ったとおりだった。」
俺がそう伝えると、目を伏せて何かを考え込むジョンイン。
カイ「Aは、このことはメンバーに黙っててって言うんです。まだよくわからないからって。」
「まぁ、あいつの事だからそう言うだろうな。だけどこれは俺らでどうにかできる問題じゃないだろ。」
あの記者が出てきたことにより、Aの中で何かが起こっていることは確かだし、
その何かが、良くないことだというのも確かだ。
「とにかく、マネージャーに全部相談しよう。」
俺の話に頷いたジョンインを連れて、
昨日起こったことと、今日起こったことを全てマネージャーに打ち明けに行くと、
ヒョンは何もかも想定内だというような表情を浮かべて、
「そのことについて、この後、一部でミーティングをする。」と言った。
ヒョンの言葉通り、収録を終えた俺らは、そのまま事務所に連れていかれた。
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通りすがりのシャヲル - 全部読みました。すごくすごく面白かったです。私もシャヲルです。また書く気になったら是非続きを書いてください。待ってます。 (2020年2月2日 17時) (
レス) id: b7046d8d15 (このIDを非表示/違反報告)
hanulu(プロフ) - 更新ありがとうございます！全てにおいて最高ですね！5人に守られるあたり言葉になりません！設定であっても嬉しい展開、、ありがとうございます！キーくんが私の想像通りな設定でした。とにかくすきですこのお話。応援してます！ (2017年11月16日 0時) (レス) id: 3fbc8961c3 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ(プロフ) - ずっと更新待ってました！すごく嬉しいしとても面白いです！無理せず更新頑張ってください！！ (2017年11月14日 7時) (レス) id: 2bfef312ca (このIDを非表示/違反報告)
エリ(プロフ) - 待ってました！更新ありがとうございます。ジョンインも辛い恋してるで、ちょっとは幸せになってほしいなー。テミン不可抗力とは言えお仕置き必要ですな！更新楽しみに待っています。 (2017年11月12日 18時) (レス) id: 0b7eddc726 (このIDを非表示/違反報告)
.。ミナ(プロフ) - 本当に面白くて大好きです~!!!!! 更新頑張ってください！ ずーっと応援してます♪ (2017年7月20日 12時) (レス) id: 70a57fc287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハラン
| 作成日時：2017年7月4日 9時
