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「ーっは、」
セフン「ヌナ…？」
セフンの声が聞こえた時、
車がトンネルを抜けて、車内が明るくなる。
それと共に、耳鳴りも、頭痛もスーッと遠のいていった。
ふっーっと、息を吐いて呼吸を整える。
セフン「…ヌナ大丈夫？体調悪いの？」
先ほどの生意気な態度とは打って変わって、心配そうに顔を覗き込むセフンに、「ううん、大丈夫、」って笑顔を作って、誤魔化す。
セフンは少し腑に落ちないような表情を浮かべたけれど、それ以上何も聞かずに、イヤホンをして音楽を聴き始めた。
私も冷静なフリをして、イヤホンをつける。
今のはなんだったんだろう…
なんでいきなり…
さっきまで、もう大丈夫だと思ってたのに、
予期せぬところでまたあの幻覚が現れたから、なんだか怖くなって、何もできない。
私は、目的地に着くまでの間、少しだけジョンインの方に身を寄せて、ただただぼーっとしていた。
ーー
放送局に着くと、すぐにリハーサルが始まった。
私も、さっきのことを必死に頭から消して、仕事に集中する。
いつも通りの配置につき、最初のフォーメーションを組む。
スタッフ「照明落とします〜！」
スタッフの合図とともにステージの照明が落とされた時、
『父さん、何するの！』
『ごめんな、こうするしかなかったんだ。』
『A、ごめんね、ごめんね』
「―っ！！」
また襲ってきた頭痛。
〜♪
すぐにイントロが流れてステージが明るくなったけれど、
頭痛と耳鳴りのせいで、動き出しのタイミングが少し遅れてしまった。
だけど誰にも気づかれていないのか、リハーサルはそのまま進んでいき、一回通しただけで終了した。
ステージから捌けて楽屋に戻ろうと、みんなで歩いていると、ジョンインが隣にやって来た。
カイ「さっきタイミング外しただろ？」
...ばれてる。
さすがジョンイン、私と8年間踊ってきただけあるわ。
「ちょっとミスったごめん」
カイ「お前が寝ながら踊ったとしても、しないようなミスだぞ」
「猿も木から落ちるって言うじゃん」
カイ「...セフンが、Aが体調悪そうだって」
...セフナ、ちくりやがったな。
「え〜セフンの勘違いじゃない？全然私元気だし！！」
全力で笑顔を作ってピョンピョン跳ねてみたら、ジョンインは呆れたようにため息をついた。
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通りすがりのシャヲル - 全部読みました。すごくすごく面白かったです。私もシャヲルです。また書く気になったら是非続きを書いてください。待ってます。 (2020年2月2日 17時) (
レス) id: b7046d8d15 (このIDを非表示/違反報告)
hanulu(プロフ) - 更新ありがとうございます！全てにおいて最高ですね！5人に守られるあたり言葉になりません！設定であっても嬉しい展開、、ありがとうございます！キーくんが私の想像通りな設定でした。とにかくすきですこのお話。応援してます！ (2017年11月16日 0時) (レス) id: 3fbc8961c3 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ(プロフ) - ずっと更新待ってました！すごく嬉しいしとても面白いです！無理せず更新頑張ってください！！ (2017年11月14日 7時) (レス) id: 2bfef312ca (このIDを非表示/違反報告)
エリ(プロフ) - 待ってました！更新ありがとうございます。ジョンインも辛い恋してるで、ちょっとは幸せになってほしいなー。テミン不可抗力とは言えお仕置き必要ですな！更新楽しみに待っています。 (2017年11月12日 18時) (レス) id: 0b7eddc726 (このIDを非表示/違反報告)
.。ミナ(プロフ) - 本当に面白くて大好きです~!!!!! 更新頑張ってください！ ずーっと応援してます♪ (2017年7月20日 12時) (レス) id: 70a57fc287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハラン
| 作成日時：2017年7月4日 9時
