君の過去 ページ35
「そんな事…誰かに言われたことないから、あ、ありがとう嬉しいよ」
「だからデク君に勝って自信を付けたかったんだけど…」
苦笑いを浮かべて水操さんはまた恥ずかしそうにするとため息と一緒に言葉をこぼす。
「お茶子には絶対に負けたらダメだったのに…」
「麗日さんに？」
「守りたい人より弱かったら守れないでしょ」
ぎゅっとコスチュームを抱きしめて一点を見つめる水操さんは何かを思い出すようにつぶやいた。
「もう大事な人を失いたくないから」
その言葉に忘れていたあのニュースが走馬灯のように流れる。
「こんなことその…聞くのはどうかと思うんだけど…」
「なにかな？」
「水操さんお父さんってウォーターオッチかなって」
やっぱりそうだったのか水操さんは目を丸くて僕を見ると足を止めてしまう。
あまり当たってほしくなかったか予想だったのに…
「何で…お茶子が？」
「ち、違うよ！そ、その過去のニュースで…」
「そうだよね…すごいねデク君ニュースを見ただけで分かるんだね」
「た、たまたまそのっ…」
「気にしないで」
あれが水操さんとしって僕は何が知りたかったのか、聞いて気まずくなるなら、聞かなければよかったと今さら後悔してしまうけど、
ニュースでは報道されてないことを水操さんは話してくれる。
「あの時家族で出かけていて運悪く巻き込まれたの」
「そうだったんだ…沢山の人が死んでまだ行方不明の人もいるみたいだね」
「うん…その行方不明の人は私の母なの」
「えっ―…」
「この世から消えたみたいに…姿形もなければ何の手掛かりもない掴めてない」
コスチュームをギュッと抱きしめる手は震えていた。
たけど、俯いていた顔を上げてしっかりと前を向く。
「だから、ヒーローに絶対にならないといけないのお母さんを見つけために今度こそ助けるために。信じて待ってると思うから」
教室の近くまで行くとさっきまでの声とは違う、ハッキリとした声でそう言って僕を見る。
「僕も出来る事があったら協力するよ！」
「ありがとうまた戦う事があったら次は絶対に負けないお茶子もデク君も私が守れるように」
「ぼ、僕も水操さんを守るよ！だ、だから負けないよ！」
水操さんにつられて僕も負けない宣言をすると、初めて見たかもしれない歯を見せて笑う水操さんに目を丸くしてしまう。
「Aでいいよデク君！デク君もいてくれたら頼もしい！一緒にヒーローになろうね」
「うん！！」
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オプファー(プロフ) - 峰田が峯田になってるところが多いですよ、 (2018年10月27日 16時) (
レス) id: e23b6d792c (このIDを非表示/違反報告)
花丸(プロフ) - 飯田くんとの絡みがある！飯田くん推しなんでうれしいです。タイトルの絵めっちゃ上手いですね！可愛いです。更新頑張ってください！応援してます (2018年10月25日 6時) (レス) id: 9f8ca62b60 (このIDを非表示/違反報告)
エリンギ(プロフ) - ロアさん» ロアさんコメントありがとうございます！色ぬりはてんでダメなんですが、これからも描かせていただきますありがとうございます！峰田くん！大変失礼しました！まだまだ沢山ミスがあるかと思いますが、よろしくお願いします (2018年10月22日 20時) (レス) id: 41bd9cc7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - あとすみません！グレープ君の名前は峯田ではなく峰田だと思います！ (2018年10月22日 19時) (レス) id: 1b3cb3793c (このIDを非表示/違反報告)
ロア - タイトル？の絵、物凄く上手ですね！お茶子ちゃん大好きなので嬉しかったです！更新無理しない程度に頑張って下さい！ (2018年10月22日 19時) (レス) id: 1b3cb3793c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2018年4月1日 22時
