MY HOUSE

10分後の彼女 ページ8

ミンジュン｢ヒョン、俺、寄るとこあるから｣


ジニョン｢そうなのか？俺はてっきりお前はとっくに消えたのかと思ったよ(笑)｣


ったく、ヒョンまで･････


俺のキャラ、どーなってんの


ミンジュン｢そういう事だから！お先に！｣


ジニョン｢おーい！明日は昼から練習だからなー！｣


はいはい。分かってます！


俺は後ろ歩きで


分かったから！のジェスチャー


噴水には


約束の10分後


少し前に俺は待ってた


10分って言っちゃったけど･･･


あの子、ドレスだったしなー･･･


着替えたりしてたら、10分過ぎちゃうよね？


はは。


もうちょっと、考えてあげれば良かった


噴水のトコ


腰掛けて待ってる俺


きっと彼女は


きっちり10分後に来るって


勝手に思ってる俺


噴水の水音だけが聞こえる


この静かな場所に


不釣り合いなヒールの音が


向こう側から聞こえてきた


走ってる？


ヒールの音は小刻みで


近付いてくる


どくんっ


心臓が高鳴る


立ち上がって音の方に目を凝らす


紅いドレスの彼女が


肩から大きなバッグを掲げて


駆けてきた


A｢ハァハァ････｣


って、息切らせちゃってる(笑)


えっ？えっ？えっ？


薄明かりでも完全に彼女の姿を捉えたと


思った


のに


彼女の疾走は止まらない


ドカッ！


目の前に彼女が来た瞬間


俺は彼女を抱き止めてた


A｢ご、ご、ご、ご、ごめんなさいっ！｣


しっかり俺に抱きつく形になってたAちゃん


ミンジュン｢そんなに慌ててどーしたの？(笑)｣


腕の中の彼女は息を切らせてる


A｢えっと･･･着替えようと思ったら時間もなくって、マネージャーに言い訳してたら遅れそうになっちゃって、走って来たんだけれど、慣れないヒールのせいで、止まんなくなっちゃった、のです･･･はぁ･････｣


ミンジュン｢ふふ･･･はははははは！｣


この子、うちのデンバーとヌピみたい(笑)


勢い余って抱きついちゃうとか！


ミンジュン｢ごめん、ごめん。君がドレスなの、うっかりしてたよ。着替える時間、なかったね｣


まだ肩で息してる彼女


落ち着かせるつもりで背中を撫でてやる


そうしたら、自然に俺に身を委ねてきた


A｢はぁ･･･焦っちゃいました。きっと、1分でも遅れれば、ミンジュンさん、居なくなっちゃうと思って･･･｣


そう？俺、そんなに、心、狭そう？


ミンジュン｢僕は、君が時間きっちりに現れると思ったよ｣

僕んちにおいで→←10分後

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す