MY HOUSE

危機感なし！ ページ33

テク｢お前････(汗)｣


コイツ大丈夫か？


A｢あ、さすがにね、海外で知らない人の車に乗るのはマズイかなーって思ったから、やめたけどー｣


コイツ、危機感全くねぇ！


それ、優しさとかじゃないだろ！


テク｢とにかく、車はタクシー以外乗るなよ｣


っていうか、こんなお嬢さん、


1人フラフラ歩かせる会長もどーかしてるよ！


A｢あのね、ソウルでタクシーダメだね。すごく混む。電車のがいいね｣


まあ、そりゃそうだろう。


テク｢お前、電車乗れるのか？｣


俺は日本で、電車乗るの苦労したよ？


A｢うん。大丈夫だと思う。何となく字も読めるし｣


ああ、そういや、このチビ、


ハングル喋ってるな


A｢大学でね、韓国語とってたから｣


ああ、なるほど


テク｢大学？何専攻してた？｣


A｢経済学に決まってるじゃん｣


そうなのか？


テク｢決まってる？｣


A｢うん。それしか勉強させてもらえなかった。うち、女家系なの。会長にしたって、婿養子さんだよ｣


ああ、なるほど。そーいう事ね


テク｢なんか、チビはチビなりに色々あるんだな｣


A｢まあね。しょうがないけど。オクテギョンは？伯父さんから聞いたけど･･･大学院で勉強してるって｣


テク｢ああ。国際経済学｣


A｢うっわ！凄いね。じゃー英語もペラペラだ｣


テク｢まあな｣


A｢オクテギョンも頑張ってるんだねぇ｣


なんだ。この感じ


俺達、意気投合してねぇか？(笑)


A｢あ、伯父さんが呼んでる。じゃあね。オクテギョン｣


チビは、小さく手を振って


俺から離れてった


その小さな背中を


俺はぼんやりと眺めてた


ジニョン｢おい。テク。ご令嬢と何の話し、してたんだ？｣


いつの間にか俺の背後にいたヒョン


テク｢あー･･･大学の話とか？｣


ジニョン｢そうか。あの子も大変だよな。あの会社を、あんな小さな体に背負ってるからな。明るく振舞ってるけど、一時は荒れて大変だったって会長から聞いた事があるよ。多分、結婚相手すら、自分で決められないんじゃないか？このご時世に｣


ふぅん･･･政略結婚か？


今どき？


本当にそんな世界ってあるんだな


テク｢ナンセンスですね。今どき｣


ジニョン｢まだまだそんな会社があるんだな｣


俺には関係のない話だけど


何となく、引っ掛かる？


もやっとするな。こういう話は


ジニョン｢お前は適当にホテル、戻れよ？｣


テク｢ああ、はい･･･｣

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