MY HOUSE

チビ！チビ！チビ！！ ページ30

俺の目線の随分下に


気の強そうな女の顔があった


テク｢ああ。オクテギョンですけど？｣


｢えーーー･････何か色も黒いし、そっくりさんですよね？｣


いや、だから違うっての！


テク｢オクテギョンですけど？｣


｢何か･･･イメージと違いますね？ネットのイケメンランキングの写真って、盛ってます？髪型も何か変だし｣


ってコイツなんだ！？


失礼なやつだな！


テク｢髪は最近切ったし、写真は盛ってないっての！｣


俺は、やればできる子なんだ！


なんだ、このチビ！


｢ああ、そうなんですね。髭も濃いですね｣


髭は･････今朝剃ったけど！


やっぱ、昼にもう一回剃っとくべきだったか！


テク｢濃い？そんなに濃い？｣


俺は思わず、顎に手を当てた


｢ぶっ･･･くくく･･･｣


目線の下のチビがおっかしそうに


腹を押さえた


｢気にはしてるんですね(笑)｣


なんだ、この女


いちいち、いちいちカンに障る


テク｢っていうか、君は誰？｣


人にオクテギョンか？と聞いておきながら


自分は名乗らねぇのかよ！


｢ああ、ごめんなさい。私、Aって言います｣


何者なんだ？このチビは


A｢あ、伯父さん！オクテギョンさん、こちらにいらっしゃいますよ！｣


チビは、手を挙げて、おっさんを呼び止めた


伯父｢あーー。A。勝手にあちこち歩き回るのやめなさい。ああ、オクテギョンくん！久し振りだねぇー！｣


そう言って握手を求めてきたおっさん。


はっ！！思い出した！


日本の某会社の会長だ。


テク｢お久し振りです！ここへは？｣


伯父｢うん。僕ね、ここの雑誌社のスポンサーなの。デカい広告出してるんだよ。あ、この子ね、僕の姪っ子。今回、社会見学に連れてきたんだよ｣


て事は、令嬢か。どーりで･･･


A｢じゃじゃ馬で、生意気だけど宜しくね、でしょ。伯父さん｣


ふっ･････自覚あるのかよ。


伯父｢ま、そんなところだな。ははははは｣


テク｢とんでもないです！素敵なお嬢さんで｣


伯父｢だろう？こんなだけどね、可愛くてしょうがないんだよ！親バカっていうか、叔父バカだ(笑)｣


ははは、ははははは･････


A｢歯茎･･･｣←小声


テク｢え？｣


A｢あ、いえ。何でもないです｣


このチビ、絶対に何か言った！


伯父｢テギョンくん。日本でも広告の仕事やってよ。頼むよ！｣


テク｢ええ、喜んでお受けさせて頂きます｣

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