MY HOUSE

水を得た魚 ページ3

会場に戻ったら


ジニョンヒョンが俺を探してた


ジニョン｢お前！どこ行ってたんだよ｣


ミンジュン｢ちょっと外の空気吸いに･･･｣


ジニョン｢頼むから、大人しくしててくれよ｣


あー･･･めんどくさい･･･


あ、テクがこっち見てる！


ミンジュン｢ヒョン！テクが呼んでる｣


ジニョン｢お、おお。いいな。お前。チョロチョロするなよ！｣


はいはい。


わっかりましたー


シャンパングラス片手に


この、つまんないパーティー会場で


俺は壁に凭れて、人観察を始めた


ってよりも、かわい子ちゃんいないかなー


なんて。


思ってたら、ピアノの音が耳に入ってきた


ああ。彼女


戻ってきたんだ。機嫌は直った？


そんな風に思いながら彼女を眺める


んー･･･ここからじゃ表情分かんないっ


のろのろ歩いて


彼女の表情が見えるとこまで移動


おお。なんか、楽しそうだな


イィ顔してる


水を得た魚みたいに


彼女は、流れる旋律を気持ちよさそうに


奏でていた


ピアノ、好きなんだ


この曲、聴いたことないな


大抵こういう場って


誰もが耳にした事がある様な曲、弾くよね？


誰の曲だろう。


心地いいメロディだな


俺は彼女を見るでなく


何となくボーーっとピアノと彼女を眺めてた


だけど、


ふと


気が付いた


彼女の視線


俺のこと見てた？


目が合いそうなタイミング、


だった様な気がしたけれど


逸らした？


その後、彼女をしばらく眺めてたけど


彼女はピアノに集中してて


やっぱりさっきのは気のせいだったかな？


ジュノ｢ヒョン。ピアノ、聴いてんの？｣


いつの間にか隣に居たジュノ


ミンジュン｢ん、ああ。うん。誰の曲だったかなぁって｣


ジュノ｢ああ。俺も思って聞いたら、彼女の曲らしいよ。日本で結構有名だって｣


そうなの？


っていうか、ジュノ


探り入れてたんだ


ジュノ｢コラボっぽいのいいなと思うけど、俺のカラーじゃないから｣


うん、そうだね。


ジュノは俺とは違う


音楽の方向性


ジュノはペンの望むカタチを表現するけれど


俺は、俺のやりたい様にする


それが受け入れられようが、られまいが


俺は、俺が気持ちイイって思う音楽をやりたい


コラボか。


悪くないな


彼女を俺の世界のモノクロの中に置いてみる


ピアノを弾く彼女


歌う俺


悪くないかも。


そんな風に思えば


頭の奥の方でメロディが溢れてくる


泣きたいくらい愛しい女に贈る曲


どうだろう？

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