MY HOUSE

俺んち ページ18

そんなの分かってるっつーの！


それよりも、掴んだ手がやけに熱い


ジュノ｢お前、熱あるのか？｣


A｢え、あ、うん･･･多分･･･｣


多分だと？


俺はAの額に手を当てた


ジュノ｢なんだよ！熱、あるじゃんか！｣


なんて会社だ！


こんなに熱ある奴を


ピンチヒッターでかり出すとか


ジュノ｢何連勤だ？｣


A｢へ？｣


ジュノ｢いつから休み、ないんだよ！｣


A｢ああ･･･18連勤かな、、、｣


ジュノ｢そんな会社、辞めちまえ！｣


あーもう、なんかイライラする！


A｢どうしてジュノが怒るのよ？｣


どうしてって･･･


ジュノ｢知るかよ！｣


駐車場でAを車に押し込んで


向かう先は････


あーもう。


ジュノ｢俺んち、帰るからな｣


A｢は？何言ってんの？｣


こんな熱のあるやつ、


ほっとけないだろ


助手席の背もたれを少し倒してやる


ジュノ｢すぐ着くから。目、瞑ってろ｣


A｢ジュノ･･･私･･･｣


話は後ででいい


身体を起こしかけたAの額を


人差し指で押してやる


ジュノ｢大人しくしてろ｣


そう言えばあっさりと


背もたれに身を委ねたA


ジュノ｢着くまで、寝てろよ？｣


Aの頭をそっと撫でてやる


A｢ん･････｣


そうして5分も車を走らせれば


スヤスヤと寝息を立て始めたA


コイツ、どんだけバカだよ！


こんなにボロボロになって


それでも、強がって


ほんとバカ。ほっとけないだろ？


車が俺んちの駐車場着いて


ジュノ｢おい。着いたぞ。起きろよ｣


気持ち良さそうに眠ってるのに


起こすのは少し可哀想だと思ったけど


さすがに、抱き抱えて


車を降りるわけにも行かない


ジュノ｢起きろってば｣


無防備なのは良いけど


そうゆうの、俺の前だけにしろよ？


ジュノ｢起きないのか？｣


起きないのなら･･･


俺はそっとAの頬に触れた


あっついな･･･


それでも一向に起きる気配のないA


うっすら開いてる唇


ジュノ｢お前、バカっぽいぞ(笑)｣


それから、開いてる唇に


そっとキスした


A｢ん･････？｣


ジュノ｢つ、着いたぞっ｣


俺は慌ててAから


顔を離した


A｢あー･･･ダルい･･･身体が鉛みたい･･･｣


ジュノ｢さっさと降りろよ｣


A｢うん･･･｣


俺は車から降りて、助手席のドア開けて


Aを手を取る


ジュノ｢ほら。行くぞ｣

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