MY HOUSE

10分後 ページ17

気が付いたら、


ピアノの彼女はもう居なくなってたみたいで


同じ様に、ミンジュンヒョンも


居なくなってた


ジニョン｢おい、ジュノ。お前、車だろ？｣


えー･･･送ってけってやつ？


まじ、勘弁･･･


ジュノ｢あ、俺、タクシーですけど？｣


ジニョン｢そうだったか？あれ？後、車で来てたの誰だ？｣


ジニョンヒョン


ごめんなさい。


俺、アイツ送ってやんなきゃなんないから


会場全体を見渡して


アイツの姿を探す


どこだ、どこだ･･･


あ、いた！


俺はAを見付けると


そっと隣に立った


ジュノ｢どの位で終わりそうなんだ？｣


A｢んー･･･片付くまで？｣


お前、役付だろ。


片付けなんて、下っ端に任せりゃいいんだよ


ジュノ｢そんなの、お前が居なくても他のスタッフで間に合うだろ｣


A｢まあ、そう言われればそうだけど｣


ジュノ｢じゃあ、10分後。さっきのソファのとこ。来いよ｣


A｢は？10分後！？無理無理！そんなの無理だから！｣


無理、なんて事はないだろー


ジュノ｢いいから。ちゃんと来いよ｣


A｢ほんと、相変わらずめちゃくちゃだよね。ジュノは。そんなの、無理だからね｣


無理と言われたって


引き摺ってでも連れて帰ってやる


ジュノ｢10分後だからなっ！｣


オレはそれだけ言って、駐車場へ向かった


確か、ジムで履く用のスニーカーあったはず


アイツのハイヒールを早く脱がせてやりたい


俺はスニーカー片手に


会場に戻った


ソファのとこ座って待つこと5分･･･


約束の10分まで後2分･･･


通用口みたいなとこからアイツが出てきた


だけど、背後から誰かに声を掛けられて


来た道を戻ろうとしてる


ジュノ｢ふざけんなよっ｣


俺は思わず立ち上がって、


アイツが入ってった通用口のドアを開けた


A｢えっ･･･？｣


振り返ったAと、その隣の上司っぽい人


ジュノ｢あの、コイツもう、限界なんで｣


俺はAの手を掴んで


外へ出た


A｢ちょ、ちょっと待ってよ！｣


ジュノ｢待たない！｣


あ、スニーカー･･･


俺はやっぱり立ち止まって


ジュノ｢ハイヒール脱げよ。これ、履け｣


スニーカーをAの足元に置いてやる


A｢や、、ちょっと、、、｣


ジュノ｢早くしろって｣


アイツは黙って頷いて


ハイヒール脱いで、スニーカーに足を入れた


A｢ジュノの靴、おっきいよ･････｣

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