MY HOUSE

分かってない？ ページ14

チャンソン｢ジュノ、もしかして、分かってないの？｣


はぁ？なにが？


ジュノ｢何がだよ｣


チャンソン｢Aちゃん。あの子、ジュノの事、好きだよ。うん｣


はぁ？何言っちゃってんの？


ジュノ｢お前さ、アイツに何度も会ってるだろ？どこにそんな要素があるんだよ｣


そうだ。俺とAは、幼馴染みで腐れ縁


チャンソン｢そうかなぁ･･･でも、僕、ジュノも彼女の事、気に入ってると思ってたんだけど？違うの？｣


気に入ってる？


まぁ。一緒にいて楽といえば楽なのは確か


だけど、それを好きだと言うなら


それは違うだろー･･･


チャンソン｢近すぎると分からない事もあるよね、うん｣


って、なに納得しちゃってんの！


ジュノ｢俺とアイツはそゆんじゃないって｣


チャンソン｢そう？お似合いだけどね(笑)あ、新しいスウィーツがきた！僕、取ってくるね！｣


なんだよ。それ。


お似合いとか言うなって


いい逃げするなよ！チャンソン！


ふと、視線を感じて


アイツの行ってしまった方を見たら


アイツと目が合った


気まずそうに逸らされる視線


え。ちょっと待ってよ


そんな顔、初めて見るけど？


考えてもみなかった


Aの気持ち、とか


いつも、軽口ばっかだし


どっちかって言うと俺達は


オトコトモダチ的なそんな雰囲気だろ、いつも


これまでを思い起こしながら


アイツの事


考えてみたって


これまでのアイツの態度に


loveっぽい要素なんてこれっぽっちもない


何言ってんだよ、チャンソンめ


考えを巡らせていたら


視界に入る、ミンジュンヒョン


あ、まただ。ピアノの彼女と一緒だったの？


ヒョンが再び定位置についたから、近付く


ジュノ｢ヒョン〜！見たよ、さっき。もう、堕としたの？｣


ミンジュン｢堕とすってなんだよ。俺、すげー悪い男みたいだろ｣


ジュノ｢そうじゃないの？(笑)｣


悪いオトコでしょ！ヒョンは！


ミンジュン｢コラボ、出来ないかなって声掛けただけだ｣


ほんとに、それだけ？


ジュノ｢ふぅん｣


ヒョンは惚れっぽい


どうしてそんなに直ぐに


恋心を抱けるのか


俺には不思議で仕方がない


相手に合わせてブレスレットしてみたり


あからさまな事をする


俺達はアイドルなのに


どーしてそんなに自由なの？


まぁ、真似したいとは思わないけど。


だけど、ヒョンのそれが、


新しい曲作りに繋がってるのは確かで

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