MY HOUSE

怒らせた？ ページ13

ジュノ｢ヒョン。ピアノ、聴いてんの？｣


俺はヒョンに話しかけた


ミンジュン｢ん、ああ。うん。誰の曲だったかなぁって｣


ジュノ｢ああ。俺も思って聞いたら、彼女の曲らしいよ。日本で結構有名だって｣


声掛けて聞いたんじゃないの？


ジュノ｢コラボっぽいのいいなと思うけど、俺のカラーじゃないから｣


ってよりも。


彼女は俺のタイプじゃない


でも、ヒョンもああいうの、


タイプじゃないでしょ？


あ、ヒョン･････オンモードになってる


こんな時は、何言ったって聞いてない


頭ん中、溢れてるんだろうな


俺もソロ頑張んなきゃなぁ･･･


俺もヒョンの隣で


彼女のピアノに聴き入った


スケールデカい。


そんな感じの曲


こーゆうの、どんな時に生まれるんだろう


それだけでもいいから、聞いてみたい


あ、彼女の視線


ヒョンを見てる？


あ、逸らした？


駆け引きかよ。


だるい！


A｢ジュノ、ジュノ。はい。新しいコーラ｣


気が付けば


俺の手からグラスを取って


新しいのを寄越してきたA


ジュノ｢なんだ。やけに気が利くな｣


A｢お仕事ですから〜｣


そういや、さっきから気になってたけど


ジュノ｢お前さ、シャツのボタン、もう一個、留めろよ｣


空き過ぎだろ。それは


A｢そう？こんなもんだけど？｣


いや。それダメなやつだろ


何か拾う時、丸見えになるだろ


ジュノ｢いいから、留めろって｣


A｢なによ、それ。あ、もしかして、やらしー事考えてたんだ？｣


いひひって笑うA


ジュノ｢ばっか！そんなんじゃねぇよ。お前なんか、色気のいの字もないだろ。ぺちゃんこなくせに！｣


って、それは高校の時の記憶だけど


A｢あ、ジュノ。そんな目で私の事、見てたわけ？っていうか、ぺちゃんこっていつの話よ｣


違うのか？


思わず、スーツの胸元に目をやる


おあ？ちょっと待て


予想外に･･･成長してやがる？


ジュノ｢お前、それ、詐欺だろ。どんだけ詰めてんだよ｣


A｢失礼な！詰め物なんてしてないわよ！｣


ジュノ｢どうだか｣


A｢ジュノのばか！｣


ばか？


っていうか、なんでお前、


そんな顔真っ赤にして怒ってんだよ？


｢知らないっ！｣


って、アイツは行ってしまった


チャンソン｢あーあ。怒らしちゃったね。ジュノ｣


うわ。今度はチャンソンかよ


ジュノ｢知らねぇよ。勝手に怒ったんだよ｣


なんだ、アイツ

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