MY HOUSE

俺の知らないアイツ ページ12

だからか。知らない曲ばっかだなと思ったのは


A｢しっかし、あれだね。ジュノもスーパースターだねぇ。おばさんに聞いたよ。なかなか実家帰ってこないって。コメンイいるから、びっくりしたよ｣


ああ、そういやオンマ言ってたな。電話で。


時々、Aちゃんが来て、


コメちゃんと遊んでくれるのって


ジュノ｢そうだ。コメンイ、元気？｣


A｢うん。元気だよ。って、なんで私が近況報告なのよ。私もこっちで一人暮らししてるんだから｣


え、そうだっけか？


ジュノ｢知らねぇよ。そんなの。ここで働いてるのも知らなかったし。そもそも聞いてねぇよ｣


A｢またそう言う。言ったよ、私。就職決まった時に。ジュノは興味ない事は、右から左でしょ｣


ジュノ｢聞いてない。絶対、俺、聞いてない｣


A｢はいはい。そーですね。ああ、まただ。戻んなきゃ。じゃあね。あ、女優さん、お持ち帰りはダメだからね(笑)｣


しないっての！


戻ってくアイツの後ろ姿は


凛としてて


なんか、ちょっとカッコイイ


女と話してて


めんどくさいって思わせない女


アイツとの会話は


ツーカーっていうか。


言った事はポンポン返ってくるし


こっちにしても


元々の俺を知ってくれてるアイツなだけに


言葉を選ぶ必要がない


言えば、楽


俺がアイドルになっても


目の色１つ、変えなかった


昔のまんまの態度


それが妙に嬉しくて


気が楽だった


ウヨン｢ねぇ、ジュノ。さっき話してた人、誰？｣


うっわ！いきなり！


ジュノ｢どこ行ってたんだよー｣


ウヨン｢んー。あちこち。ねね、さっきの誰？｣


あ。そか。Aみたいな感じ


ウヨン、好きだよなー


健康そのものって感じのA


溌剌としてて、ちょっとあの人に似てるかも


ジュノ｢俺の幼馴染み｣


ウヨン｢ふぅん。可愛いよね｣


あれを可愛いと言うのか？


ジュノ｢あんなのその辺にゴロゴロいるでしょ｣


ウヨン｢分かってないなぁ。ジュノは｣


なんだよ、それ


ウヨン｢ふふ。ま、いいや。あ、ミンジュンヒョン、消えちゃった。どこ行ったかな？｣


そんな事を言いながら、


ウヨンもフラフラ人混みの中に消えてった


会場の入り口見てたら


ピアノの彼女が戻ってきた


そして、ミンジュンヒョンが後に続いた


行動はやっ！


ヒョンがまた、壁に凭れて、


ピアノ聴く体勢になった

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