本物？ ページ4
ガタガタ･･･ガタガタ･･･車椅子押しながら
つい無言になっちゃう･･･
ああ･････段差だ･････
段差の手前で車椅子を止める
振動を少なくしたい
どうしようかな････
ほんの少し考えを巡らせてたら
｢お手伝いしますか？｣
って、背後から声を掛けられた
振り返ったら、
ウィンドブレーカーのフードを深めに被った
メガネの大きな男の人が立ってた
ああ、ランニング中の人か･･･
彼は車椅子ごと山本さんを持ち上げて
あっという間に段差の向こうへ
A｢ああ、ありがとうございます！｣
私は彼に深々とお辞儀した
顔を上げたら
ウィンドブレーカーのフードを取った彼
メガネの奥の目が
優しく微笑んでいた
｢いいえ〜！｣
あら？イントネーションがちょっと違う
外国人かな
ん？ちょっと待って･･･
この人、テクにそっくり！
｢オンナノコ、大変ですね〜｣
車椅子を指して
テクのソックリさんが笑う
ドキン･･･
A｢ええ。少し(笑)ありがとうございました。助かりました！｣
私は慌てて山本さんの車椅子に手を伸ばして
彼に頭を下げた
｢はーいー。あんにょん！｣
A｢さ、さよなら！｣
山本さんの車椅子を少し早足で押しながら
私は彼の声を思い出してた
｢あんにょん｣
そう言った
言った。言ったよ。うん、言ってた
あの人、ソックリさんなんかじゃない！
振り返ったら
テクが
バイバイって手を振ってた
ぎゃーーーーーーーーーーー！
あの人、テクだ！テクだ！テクだぁ！
ええええええ。
どーしよ。いや、どーしようも、
こーしようもない。
バスに戻れば運転手さんが
ドアを開けて待っていてくれた
車椅子をリフトに乗せて
シートベルトして
意識が遠のきそうになりそうなのを
なんとか堪えて
バスに乗り込んだ
窓の外見たら
さっきのウィンドブレーカーが目に入った
軽い足取りで掛けてく
その人は
紛れもなくてテギョンだった
私、テクと話しちゃった？
やばい、やばい、やばいよ！
私、全然気が付かなかったけど･･･
テクに悪い事しちゃったかな？
いや、でも、あの場合は知らないふり
してあげるのがいいの？
いや、実際は気が付かなかったんだけど･･･
人生最大の衝撃的な瞬間を
私は･･･あっさりと･･･
ああ、もったいない･･･
こんな事、2度とないのに･･･
馬鹿過ぎる。私･･･
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カシスジンジャー(プロフ) - りささん» 今回はいつもと違うテクちゃんに挑んでおります。そろそろ２人の距離を縮めたいと思います！ (2015年7月21日 20時) (
レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - テギョン可愛すぎる〜（笑）でも、いつ伝えるのかなぁ(o^∀^o) (2015年7月21日 3時) (レス) id: b1e9b99a93 (このIDを非表示/違反報告)
カシスジンジャー(プロフ) - まりあさん» 有り難うございます！今回、いつになく、格好いいテギョンで行きたいな、なんて思っています！よろしくです！ (2015年6月15日 2時) (レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています！ファンミのDVDが素敵すぎてテギョンにメロメロです。更新楽しみにしています♪ (2015年6月15日 1時) (レス) id: 71a41385a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシスジンジャー
| 作成日時：2015年6月10日 4時
