GUILTY LOVE～それぞれの恋～ (ページ42)

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NICHKHUN ver.[綺麗な瞳の彼女] ページ42

たくさんのシャボン玉を作っては

子供達と同じように

追いかけている彼女

肩までのくるくるした髪を揺らしながら

楽しそうにしてた

僕はそんな彼女を遠くから見て

名前も知らない彼女を

美しいと思った

『あっ！ごめんなさいっ！』

そう言って、子供達の輪の中から

こちらへ向かって来た彼女

キラキラした瞳

僕は彼女の綺麗な瞳を

スローモーションで見てた･･･

何だろう･･･？この感覚･･･

『ニックン？』

ぼーーっとしてた僕

覗き込んできた彼女

ニックン『あっ！ああ。ごめん(笑)ベンチ、座ろうか？』

彼女をベンチに座らせて

僕は自分のジャケットを彼女のひざに掛けた

ニックン『その･･･破れてるから･･･脱いだ方がいいと思うから･･･』

『え？あー･･･ホントだ(笑)凄い事になってる･･･』

彼女はそう言いながら

ジャケットの下に手を入れた

えっ･･･ちょっと待ってよ･･･

なんの躊躇いもなく

破れたのを脱ぎ始めた彼女･･･

無防備過ぎない？

僕は慌てて彼女に背を向けた

『ごめんなさい！もう大丈夫！』

そう言われて振り返ると

彼女は脱いだものをクルクルっとして

カバンへ詰め込んだ

『へへ。はしたないですよね(笑)ガサツでごめんなさい。男兄弟の中で育っちゃったから。こういうの、頓着しなくて』

そう言って彼女は、小さな可愛い舌を見せた

僕は手提げ袋からミネラルウォーターを出して

彼女の足の裏を洗おうと屈んだ

『えっ！ちょっと、待って！///自分でできます！』

彼女は、慌てて足を引いた

ニックン『いいから。見せて？』

躊躇う彼女の足首を

僕はそっと掴んだ

白くて小さな彼女の足

なのに、砂がたくさんついてて

血も滲んでて

少し、水をかけたら

「いてててて･･･」

って、顔をしかめた彼女

ニックン「痛い？」

『痛いです･･･でも大丈夫！』

僕の日本語が怪しいと思ったのかな？(笑)

彼女はハングルで話し始めた

『あのう･･･こんなとこで、こんな風にしてて大丈夫なんですか？』

ニックン『うん。午後はオフだから。大丈夫』

『そうだったんですね･･･なんか、ごめんなさい。せっかくのオフにこんな事に巻き込んでしまって･･･』

彼女はとても申し訳なさそうな顔を僕に向けた

ニックン『気にしないで。僕が自分で巻き込まれたんだから(笑)』

僕は彼女の足の傷口を綺麗にして、薬を塗った