GUILTY LOVE～それぞれの恋～ (ページ29)

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Wooyoung ver.[友人] ページ29

言ってしまえば

マルイの垂れ幕だって広告なんだけど(笑)

A『えっとねー･･･企業のイメージ動画とか、社員育成するのに使う映像とか、普通の街で見掛ける広告とか、全般(笑)とにかく何でもやるよ(笑)』

幅広いんだ･･･

海外でも仕事するって事は

やり手なんだよね、きっと

ウヨン『仕事、楽しい？』

A『うん。楽しいよ。ウヨンくんは？楽しい？』

ウヨン『うん。充実してるかな』

A『そっかーー！イイコトだね！』

って、嬉しそうにしながら、ビールをゴクゴクゴクーーーーっまた飲んだAちゃん

酔い潰れたりしないよね？(笑)

お腹いっぱいになった僕達は

店を出て

散歩する事になった

A『ね、ね。東京タワー、もうちょっと近くで見たいっ』

って言い出したAちゃん

赤坂周辺、ウロウロしたくないんだけど(笑)

僕はキャップを深く被り直して

スタスタ前を歩く彼女の後ろ姿を眺めてた

彼女が突然、石積みの上に登って

平均台みたいに

ユラユラしながら歩き出した

ウヨン『あぶないよっ。降りなって』

A『平気平気～！うわっと、と、』

ってユラユラするから

僕は彼女の手を取った

A『こっちのが歩きやすいねぇ～』

ってAちゃんは、ニコニコしながら僕を見た

こんな街中で

女のコと手を繋いで歩いてる

有り得ない

ウヨン『楽しい？』

A『うん。楽しい～』

そんな風にしてる彼女は

空港で出会った時の

ヌナっぽい雰囲気はちっともなくて

何だか僕たちは

前からの友人みたいな

そんな気分にさせられた

繋いでた手を

急に放したAちゃん

A『降りる』

って言って、ヒールの靴を脱ぎ始めて

ウヨン『ジャンプするの？』

って聞いたら

A『うん(笑)』

だなんて･･･

ウヨン『危ないからっ。ほら、靴』

って受け取って

ウヨン『いいよ。おいで？』

って僕は両手を広げた

A『私、重いよ～』

ウヨン『大丈夫だから』

そう言えばAちゃんは

僕の首に巻き付いて

ふわんって身を任せてきてた

同時にふわわわ～ん♡

ってイイ香りも連れてきた

なんだろう･･･この、甘くて、胸の奥

ジワンって広がる感覚

受け止めた両手を緩めたくなくって

少しチカラを入れてみた

A『う、よ、ん？』

不思議そうに僕を見下ろした彼女は

街灯に照らされて

すごく綺麗だなって思った