GUILTY LOVE～それぞれの恋～ (ページ15)

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Jun.K ver.[本音と建前] ページ15

呑もう！呑もう！

って軽い足取りで冷蔵庫に向かった彼女

結局、2本手にして戻ってきた

どんだけだよ～

A『Jun.K、寒くない？』

全然酔ってないんだ、この人は

これだけ呑んでも

気配りしてる(笑)

Jun.K『うん。大丈夫』

そう言ったけど

椅子に畳んで置いてたらしいブランケットを

ソファの縁に置いた彼女

A『ここ、底冷えするから。寒くなったら使って？』

Jun.K『うん。分かった』

俺の隣に座り直した彼女

A『女が仕事するのってさ、昔ほど大変じゃなくなってきてるけど、でもやっぱり、結婚ってなると違うんだよね～韓国もそう？』

どうかな･･･

Jun.K『んー･･･分かんないけど、共働きは多いと思うよ』

A『あ、そっか。Jun.Kは芸能人だもんね(笑)』

今頃思い出したの？(笑)

A『経済力のある男ってなると、仕事、続けにくいんだよね。生活出来るのにどうして？ってなるの。そういう問題じゃないのに。会社にしてもそうだよ。そろそろ結婚じゃないの？って口では言わないけど、そういう空気感。なめんじゃないわよって思う(笑)』

強気だな(笑)

Jun.K『続けたければ続けた方が良いんじゃない？そんな仕事に巡り会えるのってなかなかないと思うけど』

A『だよね？だよね？あの男にも、それくらいの寛大さが欲しかったよ(笑)』

あー･･･あの、元婚約者ね

Jun.K『好きだった？』

A『うん。すごくイイ人だと思ってたの。仕事に理解もあって、なかなか会えなくても、文句も言わなかった。ま、向こうも仕事柄忙しい人だったから、丁度良かったんだろうけど。あたし、寂しくて会いたい、とかって言わない方だから』

そういうオンナって理想的だけど･･･

裏を返せば可愛くないんだよな～･･･

それって、オトコのワガママなんだろうけど

Jun.K『言わないのは、建前？』

A『両方。人肌恋しい時だってあるわよ(笑)』

あー･･･この人はオトナなんだな･･･

こんな風にサラッと言っちゃうし

Jun.K『それさ、男に言ったりする？』

これって、俺が意識されてないってやつだよね(笑)

A『言わないわよ。言ったら、意味ないじゃん(笑)』

だ、よ、ね(笑)

あまりにも意識されないと

俺、ちょっと、寂しいかも(笑)

Jun.K『言えばいいのに』

A『言えるわけないじゃない。言ったら、普通のオンナになっちゃうわよ(笑)』

普通で良いんじゃない？

そう思うけど？