GUILTY LOVE～それぞれの恋～ (ページ11)

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Jun.K ver.[プライベートな時間] ページ11

彼女の表情が見えるトコまで近付いた俺

Jun.K『ごめんなさい。ラウンジでAちゃん見つけて、付いてきちゃったよ(笑)』

俺が誰だか確認したAちゃんは少しだけ怪訝そうな顔をした

A『ああ･･･見てたの？』

Jun.K『うーん･･･あんまりいい雰囲気ではなかったね』

A『やだ。完全に見られてたんだ(笑)』

そう言って、彼女は肩から掛けてた大きめのトートバッグを足元に置いた

Jun.K『恋人？』

A『正しくは、元恋人！』

Jun.K『別れたのにしつこく迫ってきてるの？』

どう見ても、そんな感じだった

A『あ、今、プライベートな時間だから、あなたに気を遣ったりしないけど、平気？』

お。この人、ハッキリしてる

Jun.K『もちろん。いいよ。俺もその方がいい』

A『えっと･･･名前･･･Jun.Kさん？だったよね？ごめんね。うろ覚えで(笑)』

Jun.K『ううん。いいよ(笑)Jun.Kで』

A『ふふ。ありがと』

あ、そだ！

ってしゃがみこんで、トートバッグガサガサしたAちゃん

A『呑む？』

って俺の目の前に缶ビール突き出してきた

A『あたしは呑むけどね(笑)』

Jun.K『じゃ、俺も』

って、2人並んで夜景を見ながら呑む事になった

A『彼ね、さっきの。元婚約者なの。でもさ、あたし、仕事で昇進決まって、それで、彼は仕事辞めて家庭に入って欲しい人で･･･』

Jun.K『結婚か仕事を選べってやつ？』

A『そーそー！で、あたしは仕事を選んだってワケ。どう？Jun.Kも見たところ、お年頃だよね？そんな選択、どう思う？』

Jun.K『うーん･･･俺は女じゃないから～･･･でも、今のAちゃんは、仕事が楽しいんでしょ？』

A『うん。もっとって思ってる』

Jun.K『だったら、辞めなくて正解じゃん？俺は、仕事頑張ってる女のコ好きだけど』

A『やっぱり！そうだよね！？なんでこう、日本のオトコって保守的かなー』

多分、それに関しては、日本とか韓国とか関係ないと思うけど(笑)

Jun.K『仕事、続けてもいいよって人に出逢えばいいんでしょ？』

A『だよねー！もう、あの男、しつこくて』

Aちゃんは、勢い良く、ビールをゴクゴク飲み干して

また屈んでバッグをゴソゴソ･･･

Jun.K『まだ飲むの？』

A『あ、ごめ。ん。Jun.Kもいる？』

Jun.K『あ、いいよ。大丈夫(笑)』