HEY YOU (ページ1)

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纏わりつくのは･･･ページ1

～ジュノside～

俺の彼女は

俺だけを120％好きで

俺しか目に入らない

いつも俺の後ろを

ジュノ！ジュノ！って

追いかけてくる

可愛いオンナ

･･･

･･････

だったよな？

A『じゅ～のぉ～！』

ジュノ『･･･』

A『じゅ～のぉ～！』

ジュノ『･･･』

俺が返事をしなければ･･･

アイツは仔犬みたいに駆け寄ってくる

しーーーーん･･･

あ？れ？

来ない？

リビングでテレビ観てた俺

アイツはキッチン･･･

振り返ったら･･･

あれ？カウンターの奥

いたはずだけど？

どこ行った？

玄関で

バタンっ！

ドアが閉まる音がした

え？まぢ？

俺は慌てて

玄関向かった

そしたら･･･

靴箱の前でアイツが

ニカッと笑った

A『聞こえてるじゃん。何で返事しないの？』

そんな事･･･

いちいち言えないっての！

オマエに纏わりついてもらいたかった

とか。

口が裂けても言わねぇよ

ジュノ『ふん。俺はただ･･･コンビニ行こうとしただけだし』

苦し紛れの言い訳

A『ふぅん～。そのカッコで？』

ジュノ『す、すぐそこだろ！コンビニ！』

A『へえ～。いつも、どんな近場でもちゃんとするのに？』

ジュノ『そんな事ない！』

A『今のジュノ、テクオッパより酷いよ？』

えっっ！

そんなハズは･･･

玄関に置いてある

鏡見たら･･･

忘れてた･･･

起き抜けのまんまだ･･･

頭ボサボサ･･･

スウェット･･･

ダサズノ･･･

とか言われるのか！？

A『ぷっ･･･』

ジュノ『な、なんだよ！』

A『ジュノはさぁ･･･素直じゃないよね(笑)』

ジュノ『だから、なんだよ！』

A『ううん。いーい。こうして追いかけようとしてくれたんだもん。それだけで充分♪』

アイツは嬉しそうに笑って

俺の首にぶら下がった

ジュノ『はぁ！？追いかける？俺が？オマエを？』

A『ふふ。いーよ、もう。終わり！この話、おしまい！』

満足そうなAは

背伸びして

俺の頬にチュッとキスして

またリビングへ戻った

こんな奴だったか！？

いつも、俺に纏わりついて

俺の発する一言一言に

笑ったり

焦ったり

泣いたりしてたAは？

ニャーン･･･

足元にはジョニー･･･

纏わりつくのは

お前なのか？

ジョニーを抱き上げて

俺もリビングへ戻った