突然のキス ページ8
私のカラダに回された腕は
その洋服の下に隠されてるとは
到底想像もつかないような
しっかりした男性のフォルムで･･･
鍛え上げられている･･･
そう、一瞬で分かった
こんなコートを着ていても
それはハッキリと分かった
A『ごめんなさい(笑)もう、子供扱いしないわよ。だから、放して？』
こんなところ、誰かに見られでもしたら･･･
薄暗い路地で
街頭も少ない
ニックン『嫌だ･･･放したくない』
A『ふっ･･･どうしてそうなるのよ？あなた、ガールフレンドたくさんいるでしょう？(笑)オバサンをからかわないで』
自分の事をオバサンなんて言う人には絶対になりたくない･･･
そう思ってきたから、これまで絶対に口にした事はなかった
テホくんにだって言ったことがない
無理矢理ヌナって呼ばせてたのにな(笑)
一気に自分が
本当のオバサンになってしまった気がした
ニックン『違う･･･あなたはオンナだ･･･自分でも、そう思ってるでしょう？』
この子は何て事を言うの？
肩の辺りに聞こえる彼の声
私は私の前に回されてる腕を掴んだ
A『もういいから･･･放して？』
そう言って振り返ると
彼の顔が
私に影を落とした
カラダに回された腕が緩んで
その片手は私の頬を捉えていた
ニックン『あなたがいけない･･･』
彼の言葉に考えを巡らせる間もなく
彼は、綺麗な唇を
私に重ねた･･･
思いがけず･･･
彼の唇は･･･
熱を帯びていて
私の中心に熱を灯すような･･･
しっとりとしていて
リアルすぎるキスを落とした
(この子･･･上手過ぎる･･･)
私だって無駄に歳を重ねてはいない
そして･･･どうしてだか･･･
彼のキス･･･
拒む事が出来ない･･･
次第に深くなるキスに
戸惑うどころか
リズムを合わせてしまう･･･
私ってこんなダメなオンナだったかしら？
欲求不満？
頬を捉えていた手は
私の後頭部の髪をすくって
添えられた
A『･･･っく･･･ふっ･･･』
息をつく事さえ許されないキス･･･
止まらない
止められない
どれくらいそうしていたのか分からない
でも
ふと離れる瞬間があった
お互いに
ニックン『ごめんなさい･･･』
そう言って
俯いた彼の表情
暗くて見えない
A『謝らないで？』
ニックン『僕･･･あなたが欲しくなって･･･』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫月(プロフ) - 初めてコメント致します。ニックンの作品読みました。引き込まれました。チャンソン作品も楽しみに待ってます。 (2015年4月14日 23時) (
レス) id: 03ef754c9c (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - はい！楽しみにしてます！！(o_o)すみません！いまきずいたんですが、呼び捨てにしてましたね！(o_o)本当に申し訳ないです！m(__)m 改めまして…カシスジンジャーさんの作品大好きです！影ながらですが、これからも応援してます！頑張って下さい^ ^ (2015年2月10日 22時) (レス) id: eefe298f4d (このIDを非表示/違反報告)
カシスジンジャー(プロフ) - 小梅さん» ありがとうございます。現在、チャンソン、うーたん、滞っておりますが(涙)ﾎﾞﾁﾎﾞﾁ更新していきますので、宜しくお願い致します！大好きと言ってくださるお言葉がほんと励みになります！ (2015年2月5日 2時) (レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - わー、ほんとに、なんか、ほんといつもカシスジンジャーの作品がとてもいいです。ほんとに大好きです！(o_o) いつも楽しみにしてます！このお話もとてもワクワクドキドキ、とても面白かったです！ (2015年2月1日 9時) (レス) id: eefe298f4d (このIDを非表示/違反報告)
カシスジンジャー(プロフ) - とっちーさん» 有難うございます。そう言ってくださる方がいらっしゃって、本当に嬉しいです！励みになります！ (2015年1月24日 13時) (レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カシスジンジャー
| 作成日時：2015年1月17日 7時
