声の主 ページ5
翌日も同じスタジオでの撮影ということもあって
片付けはそこそこで
わたしは帰る支度をしていた
『Aさん、ありがとうございました。カメラマンも凄く喜んでたそうですよ』
A『なら良かったわ』
『この後、お食事いかがですか？行けるメンバーだけで行こうって話みたいなんですが』
A『ああ･･･そうなの？』
どうしようかな･･･愛美も夕食は済ませて来るって言ってたし･･･
ニックン『食事、行きますか？』
わわっ！
突然っ！
私達の背後から突然会話に加わってきた彼
『ほら、行きましょうよ〜！』
A『そうねぇ･･･少し顔を出して行こうかしら？』
そう。ほんの少し
顔を出すくらいで帰ればいい
ニックン『二人共、急いで下さい。外にバンが待ってますから。僕、先に行きますね』
爽やかな笑顔と共に
彼は行ってしまった
『Aさん、ニックンに気に入られちゃいましたね〜(笑)』
A『やだ･･･そんな事言ったら、彼に失礼だわ(笑)』
『Aさんって、娘さん大きいじゃないですか？一体Aさんっておいくつなんですか？私達、教室の皆の間でもAさんって年齢不詳って話で時々盛り上がるんですよ(笑)』
A『またまた(笑)普通に年齢、重ねてますよ！』
『あっ！かわしましたね！今日はおいくつか教えて下さるまで、帰しませんよ？』
A『困ったなぁ･･･帰れなくなっちゃうじゃないの(笑)』
冗談を言い合いながら、私達はスタジオ外のバンに向かった
乗り込んだバンには
彼の姿はなく
少し残念なような気もした
食事会の場所でも
ニックンとは離れた席で
会話をする事もなく
私は早々に引き上げるつもりでいた
A『じゃ･･･私、お先に･･･』
『えっ！？もう、帰られるんですか？』
A『明日もあるから･･･』
『ですね。明日も宜しくお願いします！』
同じテーブルに着いていたメンバーに声を掛け
私は外に出た
タクシー･･･来るかな･･･
大通りまで出なくちゃ、無理かしら？
それにしても･･･寒い･･･
早く帰って
暖かいミルクティー
飲みたいな･･･
そんな事を思いながら歩き出す
『あの！』
誰かが呼び止める声
こんなトコで私を呼ぶ人なんていないわよね･･･
そう思って私は歩みを止めなかった
『Aさんっ！待って下さい！』
えっ？私？
振り返ったら･･･
その声の主が息を切らせていた
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紫月(プロフ) - 初めてコメント致します。ニックンの作品読みました。引き込まれました。チャンソン作品も楽しみに待ってます。 (2015年4月14日 23時) (
レス) id: 03ef754c9c (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - はい！楽しみにしてます！！(o_o)すみません！いまきずいたんですが、呼び捨てにしてましたね！(o_o)本当に申し訳ないです！m(__)m 改めまして…カシスジンジャーさんの作品大好きです！影ながらですが、これからも応援してます！頑張って下さい^ ^ (2015年2月10日 22時) (レス) id: eefe298f4d (このIDを非表示/違反報告)
カシスジンジャー(プロフ) - 小梅さん» ありがとうございます。現在、チャンソン、うーたん、滞っておりますが(涙)ﾎﾞﾁﾎﾞﾁ更新していきますので、宜しくお願い致します！大好きと言ってくださるお言葉がほんと励みになります！ (2015年2月5日 2時) (レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - わー、ほんとに、なんか、ほんといつもカシスジンジャーの作品がとてもいいです。ほんとに大好きです！(o_o) いつも楽しみにしてます！このお話もとてもワクワクドキドキ、とても面白かったです！ (2015年2月1日 9時) (レス) id: eefe298f4d (このIDを非表示/違反報告)
カシスジンジャー(プロフ) - とっちーさん» 有難うございます。そう言ってくださる方がいらっしゃって、本当に嬉しいです！励みになります！ (2015年1月24日 13時) (レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシスジンジャー
| 作成日時：2015年1月17日 7時
