甘過ぎる ページ37
A『ねぇ･･･あなた、誰にでもこんな感じなの？』
こんな事、聞くなんて･･･
ニックン『こんな感じ？』
A『そうよ･･･ハグしたり･･･キスしたり･･･』
ああ･･･
その辺のオンナみたいな事、聞きたくないのに
ニックン『ふふ。気になるんですか？あなたが？』
A『べ、別に･･･ふと思っただけだわ』
私はワイングラスに手を伸ばした
すると、先にニックンに奪われる
ニックン『まだ飲みますか？』
A『あなたが勧めたんじゃないの』
ニックン『ええ。勧めました。少しだけ、と』
A『だったら･･･』
彼の手からグラスを奪おうとしたら
また彼が一口･･･
私を見て目を細める
もう･･･この子は･･･
私は片手を彼の肩に乗せて
彼の唇に近づいた
腰ごと引き寄せられる
重なる唇･･･
注がれるワイン･･･
甘い･･･甘すぎる･･･
私の唇から一筋･･･
ワインがこぼれ落ちる
それを追い掛けるニックン･･･
顎･･･首･･･
唇が這う･･･
A『ニックン･･･』
彼から離れて視線を合わせる
ニックン『困った人だ･･･』
私が？
それは私のセリフ･･･
A『あなたがイケナイんじゃない･･･』
今度は私がワイングラスから一口･･･
ニックン『僕に下さい･･･』
言われなくても･･･
私の口から彼の唇へ注がれるワイン･･･
彼の喉仏が波打つ･･･
ニックン『甘過ぎ･･･ますね･･･(笑)』
A『でしょう？(笑)』
ニックン『どうして、あなたは･･･こんなにも僕を惑わせる？』
そう言った彼は
私の腰に回した腕に力を入れると
私を持ち上げ
膝の上に乗せた･･･
彼の顔が視線の下･･･
参ったな･･･
私、そんな大胆な方じゃないのに･･･
A『そのセリフ、そっくりそのままお返しするわ･･･』
ニックン『あなたが僕に惑いますか？』
A『多分･･･ね･･･』
アルコールのせいにしたくは無い･･･
だけど、私は少し酔いが回っているようだ･･･
テーブルに手を伸ばして
ワイングラスを掴んだ･･･
A『足りないでしょう？』
聞くと･･･
ニックン『ほら、そうやって･･･』
彼が困ったような笑顔を見せる
A『要るの？要らないの？』
ニックン『全然足りませんよ･･･』
口に含んだワイン･･･
ゆっくりと
ゆっくりと
彼に注ぐ･･･
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紫月(プロフ) - 初めてコメント致します。ニックンの作品読みました。引き込まれました。チャンソン作品も楽しみに待ってます。 (2015年4月14日 23時) (
レス) id: 03ef754c9c (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - はい！楽しみにしてます！！(o_o)すみません！いまきずいたんですが、呼び捨てにしてましたね！(o_o)本当に申し訳ないです！m(__)m 改めまして…カシスジンジャーさんの作品大好きです！影ながらですが、これからも応援してます！頑張って下さい^ ^ (2015年2月10日 22時) (レス) id: eefe298f4d (このIDを非表示/違反報告)
カシスジンジャー(プロフ) - 小梅さん» ありがとうございます。現在、チャンソン、うーたん、滞っておりますが(涙)ﾎﾞﾁﾎﾞﾁ更新していきますので、宜しくお願い致します！大好きと言ってくださるお言葉がほんと励みになります！ (2015年2月5日 2時) (レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - わー、ほんとに、なんか、ほんといつもカシスジンジャーの作品がとてもいいです。ほんとに大好きです！(o_o) いつも楽しみにしてます！このお話もとてもワクワクドキドキ、とても面白かったです！ (2015年2月1日 9時) (レス) id: eefe298f4d (このIDを非表示/違反報告)
カシスジンジャー(プロフ) - とっちーさん» 有難うございます。そう言ってくださる方がいらっしゃって、本当に嬉しいです！励みになります！ (2015年1月24日 13時) (レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシスジンジャー
| 作成日時：2015年1月17日 7時
