甘い果実 ページ16
タガが外れた･･･
頭のどこかで
これはイケナイ事なんだと
私のほんの少し残っている理性が
引き戻そうとしている
でも･･･
彼の纏っている甘い香りと
柔らかな唇が
行くなと
私を留まらせる
甘いキス･･･
ゆっくりと
私の上唇を彼の唇が
小さな果実を食べるように
触れてくる
下唇も同じ様に･･･
私は･･･どうすれば？
ふっと唇が離れた
ニックン『もっと･･･僕を感じて･･･』
ああ･･･もうダメ･･･
ほんの少し残っていた理性が･･･
消えてしまった･･･
宙をさまよっていた私の両腕は
彼の首に回した
触れる様な甘めのキスが･･･
お互いの存在を確かめる様な
深いキスへと変わってゆく
何度も角度を変えながら
マフラーを掴んでいた彼の片手は
いつしか私の腰に回され
もう一方は
私の頬に触れていた
大きくて温かい手･･･
柔らかい唇は
私を全部食べようとしているみたいで･･･
絡み合う舌は
甘くて切ない
だけど
もっと欲しくなる･･･
ニックン『はぁ･･･もっと欲しい･･･です･･･』
お互いの甘い蜜も
もう混ざり合い過ぎて
気が遠くなりそう･･･
密着しているカラダが熱い･･･
A『ニックン･･･』
角度を変える隙間に
彼の名を呼んでみた･･･
立っているのが精一杯になってきた
それを察した彼は
頬に添えていた手を
私の腰へ回した
こんなキス
初めてだ･･･
彼の蜜が甘くて熱い･･･
カラダの芯が疼く･･･
もっと欲しい･･･
A『はぁ･･･んくっ･･･はっ･･･』
溶けそう･･･
ニックン『僕の事･･･感じてくれま･･･したか？』
キスの合間に
彼が聞いてくる
A『ええ･･･はぁ･･･』
漏れ出す吐息さえも呑み込む彼
なのに、不意に唇が離れた
ニックン『明日･･･会えますか？』
私の下唇を
親指で拭いながら
彼は私には瞳を合わせてくる
A『多分･･･』
ニックン『僕、連絡しますから･･･』
A『分かったわ･･･』
ニックン『ごめんなさい･･･愛美ちゃんを待たせてますね？』
A『そうね･･･』
そう言いながらも
私達はもう一度
甘く･･･深く･･･
唇を重ねた
ニックン『さあ･･･行ってください･･･』
彼は私を解き放った
非常出口から出た私は
駆け足でバンに戻った
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紫月(プロフ) - 初めてコメント致します。ニックンの作品読みました。引き込まれました。チャンソン作品も楽しみに待ってます。 (2015年4月14日 23時) (
レス) id: 03ef754c9c (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - はい！楽しみにしてます！！(o_o)すみません！いまきずいたんですが、呼び捨てにしてましたね！(o_o)本当に申し訳ないです！m(__)m 改めまして…カシスジンジャーさんの作品大好きです！影ながらですが、これからも応援してます！頑張って下さい^ ^ (2015年2月10日 22時) (レス) id: eefe298f4d (このIDを非表示/違反報告)
カシスジンジャー(プロフ) - 小梅さん» ありがとうございます。現在、チャンソン、うーたん、滞っておりますが(涙)ﾎﾞﾁﾎﾞﾁ更新していきますので、宜しくお願い致します！大好きと言ってくださるお言葉がほんと励みになります！ (2015年2月5日 2時) (レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - わー、ほんとに、なんか、ほんといつもカシスジンジャーの作品がとてもいいです。ほんとに大好きです！(o_o) いつも楽しみにしてます！このお話もとてもワクワクドキドキ、とても面白かったです！ (2015年2月1日 9時) (レス) id: eefe298f4d (このIDを非表示/違反報告)
カシスジンジャー(プロフ) - とっちーさん» 有難うございます。そう言ってくださる方がいらっしゃって、本当に嬉しいです！励みになります！ (2015年1月24日 13時) (レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシスジンジャー
| 作成日時：2015年1月17日 7時
