グランフロント？ ページ4
バス停まで結構ある･･･
ユニバ出て橋の手前の階段を降りる
ユニバ出るまでも結構な時間
なのに
【まだなのか？】
なんて
テク、あんた一体･･･
返信するよりも
バス停へ急いだ
A「ああ･･･あれか･･･」
緩やかな傾斜の先に
黒いバンが見えた
運転席のドアが開いて
空港サジンで見慣れてる顔を見付けた
『Aさんですか？』
A『はい。そうです。こんにちは』
そう言うと
彼は頷いて
バンの後部座席のドアをスライドさせた
『どうぞ』
A『すみません･･･』
急いで乗り込んだバンの座席に
テクがいた
テク『おう』
･･･おうっ、て･･･
A『ちょっと･･･テク･･･無茶し過ぎ。こんないきなり呼び出して･･･私にも、予定ってもんがあるのよ？』
そう言うと
運転席に着席したマネージャーさんが
肩を揺すって笑い出した
テク『なあ？ヒョン。俺の言った通りだろ？』
『ああ。ホントだな(笑)』
A『何？言った通りって？』
テク『ククク･･･いや。開口1番、お前は絶対に文句言うって話』
なんなのよそれ
『おい、とりあえず向かうぞ』
マネージャーがさん、バックミラー越しにテクに言う
テク『うん。そうして』
A『向かうってドコへ？』
テク『グランフロント』
はぁ！？
グランフロントぉ！？
この休日に？
A『えっ、ちょっと待ってよ！３連休初日のグランフロントなんて、人に揉まれるだけじゃないっ！』
テク『大丈夫、大丈夫』
はっ！
しかも、私、徹夜ライブ仕様のダサいかっこ！
A『無理！無理無理！私、行かないからね！あの！降ります！降ろしてください！』
スライドドアに手を掛ける
テク『ばっか！危ないだろ！』
テクの長い腕が伸びてきて
私を腰ごと引き寄せた
テク『ったく･･･お前、もうちょっと可愛くなれないわけ？』
なによそれ
意味分かんないよ
A『あのさ･･･イキナリ呼び出して、グランフロントとか言われたら、普通、無理に決まってるでしょ。大体テクは周りに心配かけ過ぎ！』
テク『なんだそれ？』
A『なんだそれ？って･･･よく言うわ！なんなのよ、あのペンサは！危ないじゃないのっ！あんなにスタッフに冷や汗かかせて、あっちこっち走り回って、怪我でもしたらどうするつもりなの！』
あ･･･思わず言ってしまった
運転席を見たらマネージャーさん笑ってるし
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おさる(プロフ) - あーせつないなぁ〜でも、もしもなら私死んでまう。カシスジンジャーさん、ありがとう (2016年3月6日 21時) (
レス) id: 18dca33240 (このIDを非表示/違反報告)
カシスジンジャー(プロフ) - @atsukoさん» ありがとうございます！いつも、お話はフォロワーさんやペンちゃん達のちょっとした一言をインスピレーションの元にして書いてるんです。(笑)なるだけ、ペンちゃんの心に寄り添えるお話をこれからも書いていきたいと思いますので、宜しくお願いします！ (2015年1月15日 14時) (レス) id: 214caa11a4 (このIDを非表示/違反報告)
@atsuko(プロフ) - いつも楽しみにしています。ユニバのライブとビールのセルカでこんなステキなお話が書けるなんて！愛ですね♪ペンとしてはフクザツですが、こんな彼女がそばいればいいのにな。 (2015年1月15日 14時) (携帯から) (レス) id: 1e85f7cfce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カシスジンジャー
| 作成日時：2015年1月12日 23時
