妖伝 (ページ2)

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１章第１節ページ2

金「支度が終わったら行くぞ」

『電卓少年､留守は頼んだ』
電「任せてください」

金「では行くぞ」

『どこに行くんだ？』
金「不尽山を越え､清水を目指すぞ」

『不尽山はあっちの方向だな』

整備されていない道を歩いて６時間が経とうとしていた

金「まだ着かぬのか？」

『清水どころじゃなくてまだ岩手だぞ』
金「何じゃと！？もう疲れたぞ！なんとかしろ！！」
『それは無理だ』

今日は金華の体調を考え休むことにした

３日目
岩手と宮城の境にいた

『少し休むか』

？「うぇぇえん､どうしよ〜...」
？「泣かないで､おきちゃん
早く帰らないとおじさんに怒られちゃうよ？」
お「でも...」

泣いている女の子の名前はおきというようだ
Aは声をかけた

『どうしたんだ？』
お「ともだちがいなくなっちゃったの」
傷「わたしは傷治でこの子がおき
お兄ちゃん､てつだってくれる？」

『おう！』
金「なにを勝手に...」
『急ぎの旅じゃないからいいだろ？』

金「まぁ､勝手にすればいいわ」

傷治から友達の特徴を聞いたA
『喋る金魚...色は紺か』
傷「うん､いればすぐにわかると思う」

『ん？あそこにいるのは...』

電「はい､手がかりがあれば連絡します。」

鉄「頼んだぞ」

お「おじちゃん､なにしてるの？？」
鉄「仕事だ､２人こそ何をしてるんだ？」

お「とうたがいなくなっちゃたの...」
鉄「桃太命がいなくなったのか！？」

傷「おじさん､おきちゃんは悪くないよ
私が水槽を置いてそのまま離れちゃったから...
いなくなったのは私のせい」

桃「それは違うぞ」

お「誰？」
桃「この姿では分からなくても仕方がない」

鉄「信じられないかもしれないがコイツは桃太命でおきの父親だ」
桃「海守の呪いで金魚の姿になっていた
解呪方法が分かりそれを試していた
心配かけてすまなかった」

お「私のお父さんはずっとそばにいてくれたんだね」

桃「そこの兄さんには迷惑をかけたな
旅のお供を致しやす」
『いいのか？』

お「私もいく！」
傷「おきちゃんがいくなら私もいく！」

鉄「可愛い子には旅をさせろとはこの事か...」

お「おじちゃん！かならず帰ってくるから！！」
傷「おじさん､大好き！！」

【おき､傷治､桃太命が仲間入り】