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青side
布団の準備をして、あとは蓮を寝かせるだけ。
「康二ー。布団いいよ。」
橙「ありがとう。翔太くん、抱っこしてみる?」
「……え。泣くと思うけど。」
橙「そしたらそのときやって。さっき泣いた
ばかりやし、ソファに降ろしてもグズら
なかったから、なんか大丈夫な気がする。」
「そう?……泣いたらバトンタッチな。」
橙「うん。もちろん。」
はい、休日恒例になりそうな、俺パパ作戦。
本日は、いきなり抱っこから始まります。
橙「手は………うん、そこで大丈夫。そうそう、
そのままゆっくり…」
「よし。蓮、抱っこするぞ。すぐだからな。」
声をかけて、ゆっくり、そしてそっと、抱き上げる。
「……お?」
橙「!……おおっ。」
泣かない。
え、泣かない。
今まで、絶対に起きて泣いてたのに。
橙「翔太くんすごいっ。蓮寝とるよ!何回も
挑戦してきた成果やね!ほら、こっち。」
「……お、おう。」
気は抜けない。
布団に寝かせるまでが、俺のミッションだ。
「蓮、そのまま寝とけよ…………よっと。」
橙「わあっ、できた!翔太くんすごい!」
「いや、うん……なんか、」
最後まで、蓮は泣かなかった。
たった一回だけなのに、急に受け入れられた感があって。
ちょっと、嬉しい。
橙「抱っこの仕方、慣れてきたんやろね。」
「そういうもん?」
橙「わからんけど、心地いいから眠れるんやと
思うから。」
「次もうまくいくかは、わかんねぇけどな。」
橙「それはそれや。とにかく、一歩前進やね、
パパ。」
「まあ、そうだな。」
橙「さっ、ご飯食べよ。」
朝までぐっすり寝られたし、休日ということもあって、なんか久々に、穏やかでいい朝。
ただ、一つだけ気がかりなのが、
「康二?」
橙「……あっ、なに?」
「手、止まってる。」
橙「……ああ、うん。」
昨日も思った、康二の食欲。
「眠い?」
橙「ん……ちょっと。」
「そうか。飯食ったら一回横になりな。蓮も
寝てるし。まだ朝早いから、家事はそれから
でも間に合うだろ?」
橙「……せやね、少しだけ。ありがとう。」
そういって、箸を動かし始めるけど。
やっぱり、なんかおかしいんだよなぁ。
眠い以外の、何か。
「ん?あれ……お味噌の量、間違えたかな……
ごめん翔太くん、なんか美味しくない…」
あ、わかった。
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ちゃい(プロフ) - Mokaseysngさん» 温かなコメントをいただけて嬉しいです!ありがとうございます。更新頻度は高くありませんが……これからも、ちびちび更新していきますので、どうぞよろしくお願い致します。 (2019年12月15日 18時) (レス) id: 3fb2dd4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
Mokaseysng(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いております。このお話シリーズ本当に大好きなので、作者様のペースでゆっくり進めてください。これからも一人こっそりと幸せな気持ちになりながら読ませていただきます。いきなりのコメント申し訳ございませんでした。 (2019年12月14日 8時) (レス) id: 4e374180f4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - みさきさん» いつもコメントありがとうございます!幸せを感じられる生活をお届けできるように頑張りますので、よろしくお願い致します。 (2019年11月9日 13時) (レス) id: 3fb2dd4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - akottoさん» 再びコメントしていただいてありがとうございます。とても嬉しいです!3人での生活も少しずつ書いていきますので、どうぞ、これからもよろしくお願い致します。 (2019年11月9日 13時) (レス) id: 3fb2dd4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - 嗄菜☆彡.。さん» コメントありがとうございます!返信が遅くて申し訳ありません。子育ての様子もイチャラブも少しずつ計画しております。お時間のあるときに読みに来ていただけると嬉しいです。 (2019年11月9日 13時) (レス) id: 3fb2dd4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃい | 作成日時:2019年10月27日 22時