今以上の幸せを２

＊ ページ38

青side





黒「……ぁうっ……ふえっ……んぎゃぁあっ……」


青「……っ……うわ……またか……」





毎日毎日の夜泣き。

正直ヤバイよ、赤ちゃんってこんなもんなの？

起きるなって方が無理だと思うけど、毎日何度も起こされるこっちとしては、勘弁してほしい。





橙「蓮、大丈夫大丈夫。パパおっきしちゃう
　 からあっち行こなぁ。」





もう、おっきしてます。めっちゃ起きてますよ。

毎日、夜中に３回くらい起こされて、寝不足気味で。

会社でウトウト……なんてこともあって、まじでまずい。

俺ですらこれだから、康二はもっとだと思う。

１回目は声をかけるけど、寝ろって言われるだけで、２回目からは、黙って横にならせてもらってる。

阿部ちゃんにもアドバイスをもらったけど、我が息子には、なかなか効かなくて。





黒「……んぁぁあっ……ふぇぇえっ……」





ドア閉まってんのに聞こえるって……

どんだけ爆音のBGMだよ。







次に目を覚ました時にはもう朝で。

まじで眠い……昼休憩は、仮眠だな。




「………はよ。」


橙「あ、翔太くんおはよう。ご飯できとる。」


「ん、さんきゅ。落ち着いた？大丈夫か？」


橙「うん、今はこの通り。翔太くんは大丈夫？
　 お仕事……」


「大丈夫、昼にちょっと寝るわ。」


橙「うん、そうしてや。」





家は出たものの、あまりに眠くて事故るんじゃねぇかと思った。

コーヒーをちびちび飲んで、大丈夫だったけど、危ねぇ……





桃「夜泣き？」


「うん。」


紫「そんなにすごいもん？」


「もう爆音。」


黄「うわ、きっつ……」


桃「起こすから寝なよ。」


「わりぃ…」


紫「いいって、おやすみ。」





昼休憩で30分くらい寝られて、午後もなんとか乗りきった。

明日は休み。

ゆっくり……できるだろうか。





「ただいま。」





家に帰ってきたけど、いつも聞こえる声がしてこない。





「康二？………あ、」





いた。

ソファに座って、蓮を抱いて眠ってる。

このまま寝かせときたいけど、飯食わないといけないし、寝るならベッドに行かせたい。





「康二……康二、起きて。」


橙「……ん……ん？……ぇ……あ、しょーたくん。」


「うん、ただいま。寝るならベッド行くぞ。」


橙「……あ、おかえり……ううん……ちょっと、
　 うたた寝……ごめん、ご飯が先でも、ええ？
　 お風呂、忘れとった…」





やっぱり、こいつもだいぶ疲れてる。

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す