今以上の幸せを

＊ ページ42

青side





橙「翔太くん、あそこ見たい！」


「わかったから落ち着けって。」





どこで何してるかって？

ショッピングモールで買い物だよ。


腹が大きくなってきて、服が入らないって康二が言うから。



体調も落ち着いてきたし、大丈夫だと思って連れてきた。他にも買いたいものがあるし。

もちろん、マスクをして俺と手を繋ぐのが条件。





橙「これとこれにする！」


「はいはい。あとは？」


橙「うーん……たぶん大丈夫！」


「そう。じゃあ休憩。」


橙「えー。もう？」


「当たり前。もう十分動いてるよ。」


橙「………はぁい。」




フードコートだと人が多すぎるから、階段近くのベンチ？みたいなとこに座って。



橙「いっぱい買ったわぁ。」


「まあ、必要なんだからいんじゃね？」


橙「せやねぇ。車まで俺も半分持つから。
　 重そうやし、手、痛いやろ？」


「大丈夫。俺が持つ。」




正直重い(笑)
けどこいつに持たせるのもね。




橙「なんでよ、ちょっとくらいええやん！
　 俺も持ちたい！」


「全く……じゃあ、はい。」


橙「ん？」


「俺の手、持っててよ。」


橙「っ///……なんなんもうっ！翔太くんの
　 イケメンっ！！」


「声でかい。それ悪口になってないから。」




ぶつぶつ言ってる康二を連れて車に戻り、家に帰る。




橙「ただいまぁ。翔太くんはおかえり。」


「はいおかえり。ただいま。」




買ってきたものをしまって、軽く昼飯を食って、ここからが大変(笑)




橙「今日こそやる！」


「ダメだって。今日も明日もないの。それ屈むの多いだろ。こっちやれって。」




これ何かわかる？
ただの家事の分担よ。



康二がやりたがるものって、何回も屈まないといけないやつが多くて。

できればあんまりやらせたくない俺の気持ち、誰かわかってくんねぇかな。





「今無理してやって、あとから涼太んとこで
　おいしく食えなくても知らねぇぞ。」


橙「………それは嫌……」


「じゃあお前がやるのは？」


「………こっち……」





はい俺の勝ち。康二は単純だからな。

今日の夕飯は、涼太んとこで食べるからね。
この話を使わない手はない。



掃除やら洗濯やらを終えて、次は夜に備えてひと休み。



「体、おかしいとこは？」


橙「ない！」


「はいよ。ほら寝ろー。」


橙「わかっとるよー。でもそんなすぐには
　 寝られへんって。」




とか言いながら、寝た(笑)
俺も寝とくか。

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す