今以上の幸せを

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桃side






会場は、海がとても綺麗に見える場所で。

会場も控え室もロビーも、洗練されていて、でも暖かさを感じるところだった。



紫「お、舘さん久しぶり。」


赤「うん。皆元気にしてた？」


黄「おう。」


「今日の２次会、舘さんとこでしょ？」


赤「そう。翔太は俺を使いすぎ。」


紫「ははっ、その通りだわ。」


赤「あっちに康二の友達もいるよ。
　 話してみたら？」


「そうなの？行ってみる！」






舘さんに言われた方に向かうと、関西弁のグループが。



末「…ヤバい…俺ヤバいで……どないしよ…」


流「いや、出番まだ先やろ。早いて。」


室「噛んだら緊張とけてええんちゃう？」


重「大丈夫やって、慰めたるから。」


末「失敗するん前提で言わんといて！」


「ふはっ！」


「「「「…？？」」」」




あ、やべ。笑っちった。




「どうも。康二の旦那の友達です！」


紫「お前のそのコミュ力どっから来んの？」


黄「佐久間だからな。」




丸くなって話してたグループは、康二の大切な、仲間たち。

初めてしゃべったんだけど、めっちゃ面白くて、康二のことが大好きだって伝わってきた。






思ったより長く談笑してたみたいで、あっという間に会場に移動の時間。






通された会場は、何故か翔太と康二の色に定着している、青とオレンジをうまく組み合わせた、幻想的な雰囲気で。

間違いなく、２人のために作られた空間だった。







なんか、俺までドキドキしてきたよ。

どんな表情で、入ってくるんだろう。

どんなふうに、愛を誓い合うんだろう。

早く、早く見せて………









「新郎新婦の、入場です。」




とびっきりの幸せを俺たちに。

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