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｢ねぇー、この時間ほんとに暇じゃない？｣
｢先輩たちは3年連続ですもんね、これ見るの。｣
｢伝統ある儀式だからしょうがないが…まぁ、正直退屈だよな。｣
一人、また一人と鏡に寮を告げられていく様子に早くも飽きたケイト先輩がじゃあ誰がどの寮に入るか当てっこしよー、と提案してきた。
単純なゲームだけど何もしないよりはマシかな？
｢あの可愛い顔の子、ハーツラビュルにはいってほしいなぁ。｣｢いや、あの雰囲気はポムフィオーレじゃないか？｣｢えー、私はオクタヴィネルだと思う…。｣
先程から私語を注意してまわっているリドル寮長の目に止まらないよう、ひそひそと小声で話す。
今のところ私の予想は外れ続き。
今も雄々しい男子生徒が鏡の前に立ったので、サバナクロー寮に選ばれるかと思って見ていたらイグニハイドと告げられていた。
やっぱり判定って外見だけじゃなく、性格や潜在能力を基準に行われているんだろうか。
私にもし人並みに魔力があったらどこになるんだろ〜…と考えたがすぐに辞めた。
別に魔力があったところで才能がある訳じゃ無い。選ばれるとしたら良くて学園内にあるボロボロの廃墟かな……。
｢さっきから何百面相してんの？｣とケイト先輩に心底心配そうに声を掛けられたので黙ってゲームに集中することにした。これ以上変なやつだと思われたら困る。
鏡の方を見ると、ちょうどハーツラビュル寮に選ばれた子がリドル先輩に注意されている所だった。赤い髪で左目にはハートのペイント。この人は見るからにハーツラビュルって感じ。
｢先輩たちの後輩ですね。｣
｢いや〜、リドルくんを刺激しない良い子だといいなぁ…。｣
｢最近のリドルはこう…、余裕がなくなってしまう時があるからな。｣
｢あー…リドル先輩、自分にも他人に厳しい人ですもんね。｣
身に覚えがあるから苦笑いが零れた。でも彼の厳しさの中には優しさがあるってことを知ってる。
それが上手く新入生にも伝われば良いんだけど…。
注意を受けたさっきの1年生がつまんなそうに列に戻るところが視界の端に映った。
…そんな顔、しないで欲しい。あの寮で生活すれば、良い先輩達しかいないって嫌でもわかるはず。
それでも分からなかったら私が代わりにその席に、なんて。無理なことなのは100も承知なんだけど。
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あ お 子。(プロフ) - ヲヲクさん» ありがとうございます！ゆっくりになってしまいますが、面白いと言っていただけるようこれからも頑張ります…！続編もよろしくお願いします！ (2020年8月2日 9時) (
レス) id: e194d3533b (このIDを非表示/違反報告)
ヲヲク(プロフ) - 凄く面白いです！頑張ってください！ (2020年8月1日 21時) (レス) id: 9efd66ac59 (このIDを非表示/違反報告)
あ お 子。(プロフ) - 鹿野ユズナさん» 本当ですね。すぐに修正しておきます。ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月18日 5時) (レス) id: e194d3533b (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 最後の自己紹介、ディアになってますよ。クロウリーですよね？ (2020年7月18日 2時) (レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
あ お 子。(プロフ) - うささん» ありがとうございます！更新速度上げられるように頑張ります…！！ (2020年7月4日 19時) (レス) id: e194d3533b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお子。 | 作成日時：2020年3月31日 22時
