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｢それにしても、キミって見かけによらず随分肝が座ってるんだね。｣
自分の探究心のため…と言い放った彼の話のペースが読みずらい。
｢どういうことですか…。｣とビビりながらも聞き返すとぽん、とベッドに手が置かれた。
｢これ、レオナくんの物だろう。
彼よくここで寝てるしね。最初に君を見た時、ライオンが子うさぎに変身したかと思ったよ。｣
｢子うさ…？
あ、いえ、貸してもらってたんです、1晩だけ。｣
そう言うと、｢ふうん…それは珍しいね。｣とニコリと笑った。子うさぎはちょっとよくわかんない(笑)けど、笑った顔があまりに美しい。
それと同時に私の中のなけなしの女子としてのプライドが割れた音がした。
｢植物園に寝泊まりなんて、さぞかし植物が好きなんだね！
素晴らしい…！私もここの植物たちには誰よりも愛情を注いでいるつもりだけれど、それはしたことがなかった…。｣
(…すごい勘違いをされてる。)
ここで寝泊まりしている本当の理由を言い出せずに苦い顔をしていると、｢大切なことに気付かせてくれてありがとう。｣とお礼まで言われてしまった。
そしてそのまま｢これは君のだね？｣とおもむろに私のキャリーを持ち上げて…え？
｢え？？｣
｢それじゃ急ごうか、えーと君の名前は？｣
｢A·クロウリーです…。
あの、私の荷物どうするんですか！？｣
｢これからポムフィオーレ寮へ移動するなら、ついでに持っていこうと思ったんだが…。｣
｢ポムフィオーレへ？｣
｢そうともマドモワゼル。
私の名前はルーク·ハント。｣
｢ルークさん…。
あっ！ちょっと待って！！｣
自己紹介をしてくれたかと思えば、直ぐにスタスタと歩き出してしまう。
ポムフィオーレとか縁が無さすぎてあんまり行きたくない…！！けど私のキャリー！！
あの中に私の全財産が入っているので、そのままにはできない。
急いで身支度をし、追いかけようと走り出そうとしたところでレオナ先輩が貸してくれた毛布の存在を思い出した。
(流石にこのままは置いとくのは失礼すぎるよね…。クリーニングにでも出して返すのが礼儀か。)
見た目以上にふかふかなそれのおかげで、植物園の空調がかなり低い温度設定の冷房に切り替わってしまった後も凍えることなく寝ることが出来た。落ち着いたら後でちゃんとお礼を言いに行かなきゃ。
いかにもブランド品のようなそれを畳み、ぎゅっと抱えてから辛うじて見えるルークさんの背中を追った。
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あ お 子。(プロフ) - ヲヲクさん» ありがとうございます！ゆっくりになってしまいますが、面白いと言っていただけるようこれからも頑張ります…！続編もよろしくお願いします！ (2020年8月2日 9時) (
レス) id: e194d3533b (このIDを非表示/違反報告)
ヲヲク(プロフ) - 凄く面白いです！頑張ってください！ (2020年8月1日 21時) (レス) id: 9efd66ac59 (このIDを非表示/違反報告)
あ お 子。(プロフ) - 鹿野ユズナさん» 本当ですね。すぐに修正しておきます。ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月18日 5時) (レス) id: e194d3533b (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 最後の自己紹介、ディアになってますよ。クロウリーですよね？ (2020年7月18日 2時) (レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
あ お 子。(プロフ) - うささん» ありがとうございます！更新速度上げられるように頑張ります…！！ (2020年7月4日 19時) (レス) id: e194d3533b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお子。 | 作成日時：2020年3月31日 22時
