甘いデザート【Jax】※pink注意 ページ10
Jaxしか出てこないかなり長い話です(※pink注意)
「ったく、本当にAは僕がいないとダメだな。」
そう言って三日月みたいな目を細めるのは、この世界ではまぁまぁ先輩のJaxだ。
今日も冒険を手伝ってもらい、今はCaineからのご褒美であるバブルコック長のおいしいデジタル料理を2人で食べている。
「…そんなにがっつかなくてもいいだろ、まだこんなにあるんだから。あと僕の話聞いてる?」
がっついているつもりはなかったが、確かにもうちょっと落ち着いて食べようと反省した。
そして、Jaxの話は一応耳には入っている。確かに、彼には毎回無償(この世界に通貨があるかは分からないが)で手伝ってもらっているので、不服と思われても仕方がない。
一応、何かしてほしいことがあるのかと尋ねてみると、彼の細い目がさらに細くなり、たちまち上機嫌な顔になった。嫌な予感がする。
「あるある、あるに決まってんだろ…うーん」
即答した割には考えている様子だが。彼がどういう返事をするのかまったく分からないので怖い。
「…ん、じゃあ、僕にキスしてよ」
!? 予想とは180°違う回答が来て顔が真っ赤になる。まさかここでファーストキスを迎えるだなんて…。
「なんでだよ、何でもいいんだろ? あ、もちろん口にね。」
そう言って自身の口を指さすJax。頬はともかく口にキスなんて、恥ずかしすぎてできる気がしない。卑怯者! しかし、毎回助けてもらっていたのは事実であり、自業自得だ。
仕方がない、顔が熱くなっているのを感じながら、思い切って目をつぶり、そっとキスをする。
すると、待ってましたと言わんばかりにぎゅっと抱き寄せられて、舌を入れられた。初めての甘い感覚にびっくりし、離れようとすればするほど腕の力が強くなり、逃げられない。口内をぐちゃぐちゃにかき乱されて、変な汗が頬を伝った。心臓の鼓動がうるさい。息が苦しくなってきて、彼の背中をたたくと、ぷは、とやっと離してくれた。まだ目の前がちかちかする。
「どうだった? 初めてのキ…あー…その様子だと大丈夫じゃなさそうだな。」
笑いながらこっちを見てくるJax。恥ずかしすぎて思わず彼の肩に顔を埋めた。
「まぁ僕はAのその顔が見れて大満足だけどね」などと言いながら頭をよしよしと撫でられる。
「(まさか本当にキスされるとは思ってなかった…)」
若干彼の長い耳も赤くなっていたのは気のせいだろう。
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はるはるかぜ - もうほんっっっっとうに最高すぎます!!これからも楽しみです!! (3月17日 19時) (レス) @page21 id: ef970c36a8 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - モッチーさん» 把握です!リクエストありがとうございます!! (11月27日 6時) (レス) id: 1f6bae7dee (このIDを非表示/違反報告)
冷 。 - リクエスト 失礼します ! Caineさんで 『出口を探す夢主を捕まえてドロドロの恋心をぶつける』 を 出来ますでしょうか…?! Caineさん夢が少なくて…… 。 難しいリクエストですが よろしければ…! 🙌 (11月26日 22時) (レス) id: bb5cecbcd0 (このIDを非表示/違反報告)
モッチー - 2度目のリクエストが許されるならば 「夢主が特技のジャグリングを披露したら」を可能ならケイン追加したのを できますか? (11月26日 22時) (レス) id: 16ebeb89eb (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - めろさん» 把握です!リクエストありがとうございます!! (11月26日 21時) (レス) id: 1f6bae7dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:㋶ | 作成日時:2023年11月12日 0時