冒険はサーカスのあとで。【TADC反応集】

Good morning!【Pomni】 ページ9

Pomniしか出てこないちょっと長い話です

　「ほ、ほはよ…ふあ」
あいさつをすると、彼女から気の抜けたような返事が返ってきた。朝に弱いのだろうか、まだ目がとろんとしている。

　私がサーカスに来てからどのくらい経っただろうか。初めはいろいろぶっとんでるこの世界に随分戸惑ったが、今はこうして仲の良い友達ができた。そのおかげか、なんとか抽象化せずに済んでいる。

　「A？ どうしたの？ 早く朝ご飯食べに行こうよ」
そう呼びかけられ、はっとなる。昨日の冒険の分の食事は、今日の朝出ることになっているのだ。慌ててPomniの後を着いていき、テーブルについた。

　＿＿＿「にしても、デジタルの食事がこんなにおいしいとは思わなかった…最初は私もAも見ただけで吐いちゃってたけど」
そう言われて、思わず苦笑する。初めは、知らない人(動物？)と同じ席について彩度1000％くらいの派手派手ご飯を食べる行動そのものを拒絶して、思わず吐いてしまっていた。

　「早く出口を見つけて、元の世界でもAと一緒にご飯食べれたらいいな。もちろんこんなゲーミング食事じゃなくてね」
うん、とうなずき、スプーンを口に運んだ。ちょっと怖がりだけど、優しい友達を見つめながら。
　朝の穏やかな雰囲気が、食卓に流れていた。

甘いデザート【Jax】※pink注意→←眠れる夜の入り口

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す