君は太陽

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紫side






昨日は結局、Aの意識がはっきりすることはなくて、明らかに落ち込んでた望と帰宅。





まぁ、落ち込んどるっていうか、心配でしゃーないんやろうな。





今日朝起きた第一声が、


桃｢Aんとこ行くで！｣


やったから(笑)





いつもねぼすけなくせに、ほんまAのことになったら何でも頑張れるんやな(笑)








・








緑｢おはようございます！Aちゃん待ってましたよー。｣




挨拶をしにナースステーションに寄ったら、神山さんからのひとこと。







それを聞いた瞬間、望は走って病室に駆け込んどった(笑)



ほんまにもー、走るな！って言うてんのに。







｢Aおはよー！｣



『…んー！』







ほんまや(笑)



まだ言葉はちゃんと出て来ないものの、昨日よりも断然調子が良さそうなAが待ってくれてた。







｢このまま落ち着いてたら、明日退院出来るって。｣








あっ、にやっとした(笑)



かわいいなぁ、ほんまに。







その後、重岡先生に呼ばれて検査結果を聞いたけど、今飲んでる薬の効果があんまり現れてないらしい。



とりあえず、違う薬を試してみるって。



前より薬は増えるけど、まぁそれは問題ないやろう。



薬苦手やないしね。



あと、今回発作が長く続いたことで、失語症の症状が顕著に現れてること。



確かに、さっきからほとんど文章では言葉が出てきてない。



これはまた桐山先生のとこでリハビリやな。







それより、もうひとつの選択を提案された。







外科的治療、手術ってこと。







Aの場合、手術が効くかは五分五分らしいから、よく考えてって。







今すぐとは言われへんかったから、要相談かな。







『…あいす、』



｢ははっ、アイス食べたいんかー？(笑)｣



桃｢いいよ！俺が買ったる！｣







うん。でも、とりあえずはこのAと望との時間を精一杯楽しむとしよう。






そこからまた考えたらええやんな？







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