平身低頭 ページ37
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「.....LINE、見なかった?」
「...ごめん...ちょうどスマホ壊してもうてん。昨日。
俺もその後何回も連絡したんやけど、携帯見いひんかった?」
「........充電器、忘れて。充電切れちゃって。」
「.......もぉ...Aちゃんのあほ。」
「大倉さんこそ、どうせまた酔っ払って携帯壊したんでしょ...?」
「.......うん。当たり。
いつからおらんかったん?」
「昨日の、夕方。」
「.....どこ泊まったん?」
「...カプセルホテル。」
「.......寝にくかったやろ、」
「....大倉さんから返信来なくて、不安で眠れなかったです。」
「......うん、ごめん。ほんまにごめん。」
「大倉さん?」
「ん?」
「まだ、好きでもいいですか...?」
「.......何言うてんの、もぉ。
はぁ...あかん。ごめんな。ちゃんと話さなあかんよな。」
「.........。」
「とりあえず、家、上がろっか。」
「...でも、もう少し、...ぎゅっとしてて欲しい。」
「...後でいくらでもしたるから。
まずはちゃんと、謝らせて?」
大倉さんの腕の力がようやく緩んで、体が離れて、
大倉さんは澄んだ目で私を見る。
私が靴を脱ぐと、肩に片腕を回されてそのまま導くみたいにリビングのソファへと連れてかれた。
並んで、向き合うようにして座る。
「......ヤスから、聞いた。情けないけど、ヤスに言われるまで、気づかれへんかってん。
不安な思いさしてもうて、ほんまにごめんなさい。」
背筋を伸ばして、平身低頭、という感じで頭を下げる大倉さん。
「ちゃんと、あの日のこと話すな。」
それから、大倉さんは3日前のことを順を追って話した。
安田さんと別れた後、急に昔関係を持ってた女の人に会ったこと。
その女の人に言われたこと。
自分のしてしまったことの罪悪感を払拭するためについていってしまったこと。
それから、今日までの事も事細かに全部。
大倉さんの目はずっと私の目をブレずに見ていて、
それはそこにひとつも嘘がないことを表しているようにも見えた。
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けー(プロフ) - はじめまして、いつも密かに読ませていただいてます。丸山さんのお話を読みたいのですがパスワードをお教えいただけませんでしょうか?二十歳はとっくに過ぎてます(苦笑) (2018年2月5日 17時) (レス) id: 0a1704cff3 (このIDを非表示/違反報告)
かなえ(プロフ) - はじめまして!いつも楽しくお話読ませていただいてます。丸山さんの話の続きがとても気になるのでパスワード教えていただけると嬉しいです! (2018年1月29日 15時) (レス) id: f6bacbef98 (このIDを非表示/違反報告)
ねねけろ(プロフ) - 本気で愛深めました、連載お疲れ様でした!何回も最初から読み返すほど大好きな作品です!コメントで申し訳ないんですけど丸山さんの作品パスワーク教えていただけますか?成人はしてます!! (2018年1月28日 18時) (レス) id: 88a3919034 (このIDを非表示/違反報告)
ぐん(プロフ) - はじめまして、ボードにたどり着けずこちらから失礼致します。丸山さんのお話拝見していました。是非続きを拝見させていただいたいので、パスワードを教えて頂けないでしょうか? (2018年1月27日 12時) (レス) id: f286bcfcbe (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - はじめまして!ボードにたどり着けず…こちらから失礼します。続きがとっても読みたいです。パスワードを教えていただけると嬉しいです! (2018年1月26日 21時) (レス) id: 323a1bc773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たむこ | 作成日時:2017年12月3日 10時