予想外な相談 ページ24
. shota
「.....おととい、
...大倉さんと何時くらいまでご一緒でしたか？」
物凄く聞きづらそうに、顔を歪めながら俺を見るAちゃん。
俺の中で胡座をかいとった変な自信が、一瞬大きくぐらりと揺れた。
もっとこう、俺でも解決できるような軽い問題ちゃうかって勝手に思っとったから。
例えば、大倉とつまらないことで喧嘩した、とか。
でもどうやらそれは違う様で、
泣きそうな顔で俺の答えを待つAちゃんを見る限り、
これは俺が余計な事を言うたらあかん問題かもしらんって
答えに戸惑ったけど、
でもここは正直に言わなあかん、とちゃんとAちゃんの目を見た。
「.....8時半やったかな。」
Aちゃんの目はほんの少しだけ放心状態のように固まったように見えた。
これは、正直に言うたのが正解やったんやろうか。
それとも、言わん方が良かった？
不安になってくる。
「.....そうですか。」
「なんで？もしかして、大倉、もっと遅くに帰ってきたん？」
メンバーの恋愛事情に余計に足を突っ込むようなことはほんまはしたないとこやけど、
Aちゃんは切羽詰まってそうやし、
ついさっき、彼女と別れてきた俺にとっては他人事やない気がして
ついつい、前のめりになってAちゃんの話を聞いてもうた。
Aちゃんも軽薄な子やない。
メンバーであり、大倉と仲が良い俺にこんな話をするのは嫌やったんやと思う。
でもやっぱり、俺の見解通り相当切羽詰まっとったみたいで
あの日大倉が12時近くに帰ってきたことと、
大倉の服に赤いシルシが付いてたことを、
消え入りそうな声で震えながら言った。
何してんねん、大倉。
ふうっとため息をついた。
「.....俺は、大倉の全てを知ってるわけちゃうから無責任なことは言われへん。ごめんな。
....でも、俺は、大倉はAちゃんのことめっちゃ大切に思ってるように見える。」
「........はい。」
それでもAちゃんの曇った顔は晴れへん。
そらそうや。
きっとAちゃんやって好きで大倉のことを疑ってるわけちゃう。
もちろん、こういうことは二人の間で解決するのが一番ええとは思うけど
直接聞かれへん気持ちもよう分かる。
俺はただ、大倉とAちゃんにら俺たちの二の舞にはなって欲しくなかった。
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けー(プロフ) - はじめまして、いつも密かに読ませていただいてます。丸山さんのお話を読みたいのですがパスワードをお教えいただけませんでしょうか？二十歳はとっくに過ぎてます(苦笑) (2018年2月5日 17時) (
レス) id: 0a1704cff3 (このIDを非表示/違反報告)
かなえ(プロフ) - はじめまして！いつも楽しくお話読ませていただいてます。丸山さんの話の続きがとても気になるのでパスワード教えていただけると嬉しいです！ (2018年1月29日 15時) (レス) id: f6bacbef98 (このIDを非表示/違反報告)
ねねけろ(プロフ) - 本気で愛深めました、連載お疲れ様でした！何回も最初から読み返すほど大好きな作品です！コメントで申し訳ないんですけど丸山さんの作品パスワーク教えていただけますか？成人はしてます！！ (2018年1月28日 18時) (レス) id: 88a3919034 (このIDを非表示/違反報告)
ぐん(プロフ) - はじめまして、ボードにたどり着けずこちらから失礼致します。丸山さんのお話拝見していました。是非続きを拝見させていただいたいので、パスワードを教えて頂けないでしょうか？ (2018年1月27日 12時) (レス) id: f286bcfcbe (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - はじめまして！ボードにたどり着けず…こちらから失礼します。続きがとっても読みたいです。パスワードを教えていただけると嬉しいです！ (2018年1月26日 21時) (レス) id: 323a1bc773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむこ | 作成日時：2017年12月3日 10時
