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忠義くん ページ12

.









「...A?」






大倉さんの声がして目をゆっくり開けると

オレンジ色の光と共に私を覗き込んでる大倉さんの顔があって、



一瞬、あれ、私何してたっけ、と混乱する。






「遅なってごめんな。」





眉毛を下げて申し訳なさそうな大倉さん。




そうだった。


大倉さんの帰り待っててそのまま寝ちゃったんだ。






「やっと帰ってきた....」






目をゴシゴシとこすりながら起き上がって大倉さんのパーカーの裾を引っ張った。





大倉さんが帰ってきてくれただけで


触れる距離にいてくれるだけで、




なんで遅くなったのかなんてもうどうでもよかった。







「ほんまごめんな。

今度ちゃんと埋め合わせする。」





「うん、大丈夫。


コーヒー飲む?

あ、それかお風呂入る?

いつでも沸かせるようにしといたけど、」






そう言い終わる前に、腕をグイッと持ち上げられて

ぽすっと大倉さんの腕の中に納められた。






「待たせてごめん。」






ぎゅっと抱きしめられるとパーカーから大倉さんの香水の香りがして、


トクントクンと心臓が音を立てる。





「大丈夫だって!

晩御飯ならまたいつでも一緒に食べられるし、」





いつでも、ではないかもしれないけど。






「夕飯もやけど、

それだけやないやん。」




「え?」




「こういうこと。」






腕が離れたかと思ったら腰をかがめてキスされて、

いつもより少し長いキスに息が苦しくなる。






「忠義くん、っ苦しい、」





息ができなくて、分厚い胸板を手で叩くと唇が離れて、





「なぁ、誘ってんの?その呼び方。」





妖しくにやり、と笑った。




どうやらまんまと大倉さんのワナにかかってしまったよう。







「明日仕事早いんじゃ、」




「明日は明日やん。

まだギリ日付超えてないし。」





相変わらず、屁理屈が得意だ。




壁掛け時計に目をやると12時10分前。






あー、ほんとだ、なんて思ってる隙に、



よそ見すんな、と言わんばかりに大倉さんの両手が私の頰を掴んで大倉さんに向けて、



また唇が重なる。




キスとキスの間に大倉さんの高い鼻が、私の鼻に触れそうになって


間近にある色気だだ漏れの綺麗すぎる顔にドキドキは増すばかり。






「顔また赤なっとる。かわい。」





んふ、と微笑んで今度は大人なキスが降ってきた。








.

忠義くんタイム→←何してんねん



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設定タグ:大倉忠義 , 関ジャニ∞ , 小説   
作品ジャンル:恋愛
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けー(プロフ) - はじめまして、いつも密かに読ませていただいてます。丸山さんのお話を読みたいのですがパスワードをお教えいただけませんでしょうか?二十歳はとっくに過ぎてます(苦笑) (2018年2月5日 17時) (レス) id: 0a1704cff3 (このIDを非表示/違反報告)
かなえ(プロフ) - はじめまして!いつも楽しくお話読ませていただいてます。丸山さんの話の続きがとても気になるのでパスワード教えていただけると嬉しいです! (2018年1月29日 15時) (レス) id: f6bacbef98 (このIDを非表示/違反報告)
ねねけろ(プロフ) - 本気で愛深めました、連載お疲れ様でした!何回も最初から読み返すほど大好きな作品です!コメントで申し訳ないんですけど丸山さんの作品パスワーク教えていただけますか?成人はしてます!! (2018年1月28日 18時) (レス) id: 88a3919034 (このIDを非表示/違反報告)
ぐん(プロフ) - はじめまして、ボードにたどり着けずこちらから失礼致します。丸山さんのお話拝見していました。是非続きを拝見させていただいたいので、パスワードを教えて頂けないでしょうか? (2018年1月27日 12時) (レス) id: f286bcfcbe (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - はじめまして!ボードにたどり着けず…こちらから失礼します。続きがとっても読みたいです。パスワードを教えていただけると嬉しいです! (2018年1月26日 21時) (レス) id: 323a1bc773 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たむこ | 作成日時:2017年12月3日 10時

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