再会 ページ9
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緊張する。
初めてバイトに入った時くらい緊張してる。
いつもなら11時を回って人の出入りが少なくなり始めたくらいから眠くなってくるのに、今日はむしろ眠くなるどころか目が覚める。
いくつになっても、人に怒られる前提で謝るのは緊する。
しかも今日、シフト入ってるはずの大学生くんは無言ですっぽかし。
電話しても出ない。
よって店員は私だけ。
いつもより蛍光灯の明かりがやけに眩しく感じる。
もうこうなったら、早く謝るか、明日郵便物で送るかのどっちかにしたい。
さっきから気をまぎらわすために、特に乱れてもないタバコケースを一ミリもずれないように整頓してる。
お客さんが多ければ気も紛れるのにこんな日に限っていつもより来ない。
12時が回って、1時になる。
もはや今日は来ないんじゃないか、と気を抜いてぼーっとしてた時。
ピロリロリローン
来店音が鳴った。
即座にドアの方を見ると入ってきた人と目が合った。
あ。
大倉さん、だ。
今日はマスクはしていなくて、縁の大きなお洒落なメガネをかけてるけど、すぐわかった。
そして彼がどことなく不穏なオーラを発しているのもすぐわかった。
大倉さんは、ドアからまっすぐ私のいるレジに向かってくる。
その目がやっぱりなんか怖い。
「あの！」
手に汗を握りながら大倉さんがレジに到達するちょっと前で私から声をかけた。
「免許証、ですよね？」
大倉さんはちょっと顔をしかめて、はい、と小さい声で答えた。
やっぱり、怒ってる。
「これ、どうぞ。」
すぐ渡せるように後ろのカウンターに置いてあった免許証を大倉さんに手渡した。
私から免許証を受け取ると確かめるように裏表を確認する。
よし、謝らなくちゃ。
すみませんでした、の"す"が出かかった瞬間に、
「写真撮ったり、SNSアップしたりしとらんよね？」
大倉さんが先に言葉を発した。
その言い方は冷たくて苛立ちがうかがえる。
私はブンブンと頭を横に振った。
「一切してません。他の人に触れないように、私が保管してましたし、それは大丈夫です。」
ふうん、と疑うような目で見てくる大倉さん。
感じの悪さこの上ないけど、仕方ない。それくらい重大なことだ。
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にっきどLOVE - この話面白いです！！ 更新楽しみにしています！ 頑張ってください！！ (2017年7月21日 21時) (
レス) id: 7800028468 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 面白いです。更新、楽しみにしてます (2017年4月17日 23時) (レス) id: 547fbdc7c8 (このIDを非表示/違反報告)
わい - はじめまして(^o^)！！楽しく読ませてもらいました！続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます♪ (2017年2月17日 1時) (レス) id: 397f5c791b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむこ | 作成日時：2017年2月6日 23時
