No.25 ページ25
夕日が窓から差し込んでくる保健室。そこにいてまず思ったことは「警察が投入されてないか」そんな心配だった。あの両親ならやりかねないという絶対的な信頼まである。
それを聞こうにもリカバリーガールは席を外しているようで聞こうにも聞けず動けすらしない。そして横には目を覚ましてないデク君。なんかかわいそう。デク君がいるのなら鍵閉められて帰れないとかもない。それは良かった。
ガラガラと扉の開く音が聞こえる。白い白衣を着た女性がそこにはいた。
「おや？アンタ起きたのかね」
そうリカバリーガールの帰還だ。帰還なんて大層なものでのないけど。リカバリーガールが保健室内へ入るとその後ろにいるムキムキなオールマイトも見える。原作ではトゥルーフォームだったけどムキムキなのは自分がいるから仕方がない。
「すまないねA君。親御さんには連絡済みだ。お迎え頼むかい？」
オールマイト先生ありがとうございます。本当にありがとう。警察はもう嫌だったから本気でたすかる。
「ありがとうございます。お迎えお願いします」
迎え呼ばなかったら家でめちゃくちゃ言われるしこういう場合は必ず頼むほうが楽だ。そんな会話をしてるとリカバリーガールの唇が延びるとデク君は辛うじて意識を蘇らせた。
「入学間もないってのにもう3度目だよ！？何で止めてやらなかったオールマイト！！！」
それここで話して良いやつ？それでも話は進む。
「申し訳ございません……リカバリーガール……」
「私に謝ってどうするの！？」
「疲労困憊の上昨日の今日だ！一気に治癒してやれない！」
「応急手当はしたから点滴全部は言ったら日をまたいで少しずつ活性化していくしかないさね！」
「全く……力をっゴホン。それはともかくとして緑谷を止めてやりなさいな」
早くお迎え来て。このままだとお二人も自分を気遣って会話できないし頼む早く両親来てくれ。
「そろそろ僕は上に上がって用意しますので連絡お願いします」
うん。とっとと撤退したほうが自分の為だし御二人の為でもある。ベッドから腰を上げ礼をし、保健室を出た。
教室へと戻ると皆が反省会やらをしている。そして扉が少し開き切島君と目が合う。
「おーい！Aが帰ってきたぞ！！」
切島君の発言で皆が集まってくる。
「Aさん体調に不備はありますか？水がここまで苦手とは思っておりませんでした……」
結構凹む百々ちゃんなんて珍しい。じゃなくて
「いや、普段はここまでならないしそれは僕が張り切ったぢけだから百々ちゃんは気にしないで大丈夫！それとごめん僕早めに帰らないとだから……」
そう言って早めに教室を後にしたAだった。
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作者名：細波 | 作成日時：2024年3月28日 22時
