No.15 ページ15
試験から1週間が過ぎた。そして合格通知が我が家に届く。両親はソワソワしていたけどなんで本人以外が一番緊張するのでしょうか。自分がソワソワしてないと言ったら嘘になるけど。
そして合格通知を自室で見る。
ピコッビュイン
そこにはミッドナイト先生が投影されていた。まあ、オールマイトなわけないよね。少し残念。
「えー……映ってるかしら？えーごほん。筆記試験は全て満点。そして実技試験は
その言葉で合格通知は締め括られた。両親に合格を伝えると入学祝いだと数百万もする家具を買おうとして止めるのに一苦労したのでこれからは伝えないようにしようと深く誓いました。
そしてバーにも足を運ぶ。
「お。A試験どうだったか？」
弔君が声をかける。何故君がソワソワしてるんだ？君はそんなキャラじゃないよね？
「勿論合格したよ。今日は2時間くらい遊べるけど弔君何かしたい？」
こう言う時は大抵将棋をしたいと言ってくる弔君。今回は何を選ぶのだろう。
「Aお前分かってんだろ。将棋だ」
弔君は慣れた手付きで将棋盤に駒を並べる。案外将棋が気に入ったようでここ最近は将棋しかしていないレベルかなり遊んでいた。それだけ遊んでも何故か毎回勝てるので弔君は2、3戦目を要求する。
これくらいのんびりしてた方が気が楽で楽しい。一方弔君はバチバチに燃えながら戦っているけど何故か勝ってしまう。
気がつけば4回戦も終わり門限が迫って来ていた。黒霧さんに言われなかったら絶対に気がつかずに警察に捜査されることになってたよ。本当にありがとう黒霧さん。
そして携帯を開くと雷鳴電気(38)この通り雷鳴君からのメールが多い。メール自体は楽しいけどあんまりメールは得意ではないしで交換したことを後悔している。
そして互いに合格したと知れ喜びを分かち合った。
時は流れ春
「行ってきます」
履き慣れた運動靴とリュックサック、新品の着なれない雄英高校ヒーロー科の制服を纏い足を運ぶ。その足取りは軽く今の気持ちを表していた。そしてデク君とは今日は別々で登校する。特に理由はない。
クラスは1ーA定員は一般入試36人、推薦は4人のそれぞれ20名ずつになる。ということは1ーAで誰かが落ちたということ。ごめんなさいと謝るが謝る相手はいない。
1ーAの扉を開く。そこには砂藤君だけが居なかった。
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作者名：細波 | 作成日時：2024年3月28日 22時
