ただの要らないおもちゃに過ぎなかった。【鬼滅の刃】

番外編１ ページ29

本編がシリアスだからたまには平和な話もいいですよね

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善「…はぁぁぁぁっ、非番だ…！やっと非番だ…！」


炭「ぜ、善逸…溜息が凄いな…大丈夫か？」


善「いや、だってやっと鬼と戦わなくていい日が来たんだよ！？やっと！！！」


炭「わ、わかった！わかったから大きな声を出さないでくれ！！」


『………』
　

朝から大きな声を出す善逸を私は見つめていた


非番の日が近頃私達に来ていなかったから、久々の非番の日を喜んでいるのだろう



善「！…そうだ、三人で出かけるっていうのはどうかな？」


炭「おぉ、確かに出かけるのもいいな！俺も賛成だ！」




どうやら炭治郎と善逸は出かけることにするらしい


三人、という事は他にも誰か誘うのだろうか



善「…Aちゃんは、一緒に出かけてくれる？」



『……へ？』


善逸の言っている三人目とは、どうやら私らしい


まあ確かに伊之助は昼寝、美波ちゃんは禰豆子と遊んでいるからだろう


選択を迫られてしまうと、返答に困ってしまうものだ


『(…あ、そうだ…)』


カナヲから貰った銅貨を取り出し、じっと見つめて見る


『(じゃあ……表が出たら行く、裏が出たら行かない…)』


炭「…A、それって…」


ｼｭﾋﾟﾝと銅貨を空に投げてみる









『…おぉ…！』



銅貨をしっかり受け止める事ができ、翳していた手をどけて銅貨を確認してみる



善「？…あ、表だね！」


『…じゃあ、一緒に行く』


善「へ…？ほ、本当！？」


やったぁぁぁっ！！と叫ぶ善逸


炭「…よし、じゃあ行くか！」



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善「うわぁ……全部美味しそう…！Aちゃんもそう思うよね！」


『…！』ｺｸﾘ


炭「これは…何を買っていけばいいか迷ってしまうな」



私達が来たのは和菓子屋さん

蝶屋敷にいるみんなに、お土産として買う事にしたのだ


善「どうしようかなぁ…大福もいいし、みたらし団子もいいし…！」


炭「桜餅も美味しそうだな…」


二人とも何を買うのか悩んでいるらしい


実際に、私もまだ悩んでいる


善「Aちゃんはどれがいい？」


『…んん…』


何を選んだ方がいいのだろう…と、和菓子を見ていると、一つのものが目に入る



『あ……これ…！』


炭「これは…ﾞかすてらﾞか…！」


善「え、美味しそう…！これにしようよ！！」

　


皆で楽しく買い物が出来て、一緒に来てよかったな…と思った

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